熱血講師のプロフィール

ガラスの素材を生かす

[テキスト版]
2009/06/10

昨日のブログの続きになりますが…

[画像1]オープニング パーティーにいらしたお客様が、「直線的なデザインのランプのガラスが素敵ですね! この微妙な色のグラデーションの繋がりが!」と感想を言ってくださいました。(例えば、写真は op.32)
やった! この方はいいことおっしゃいますねぇ、まさに私の一番ポイントになるところを見てくれている! 嬉しい!


今回、出品のメインとなった「ミラノスピガ通り」 シリーズは、「白」、「アルミのパンチボード」、「とびっきり発色のいいガラス」の三つを使い、イタリアのミラノスピガ通りのようなモダンな雰囲気をイメージしたシリーズです。

(今回の会場の “プラチナ通り” シリーズも作ってください! との声もありました。)


この「とびっきり発色のいいガラス」として使っているのが 「ランバーツ」 というドイツのメーカーのガラスです(詳しくは後日)。
その中でも 「スペシャルミックス」 シリーズのガラスは、色の混じり合いの素晴らしさがピカイチです。「10月のガラス倉庫 買出しツアー 2008.10.24」 のブログでも紹介したので覚えていらっしゃる方もいるかな?

第1作目からガラスの流れを生かすために直線的なデザインばかりしていました。ところが、いい流れのところを使うにはガラスがドイツから入荷しないと作れない、入荷してても気に入らないかもしれない、でも気に入ったガラスがたくさんある時はお金がない・・・ と頭が痛いところです。大判のガラスのど真ん中のここだけ… と、すごく高価なガラスの 「良いとこ取り」 しなくてはならないので、何枚あっても足りない!

つまり、直線的なデザインの作品は、ガラスの 「良いとこ取り」 している作品ということになります。だから全て一点ものです。二度と作れないものばかりです。

 


 


[画像2]じゃ、その残りでバラ(op.36)やアイビーなどのモチーフの作品をつくったのですね? と言われますが、これがまたそんなわけにはいかない!

 

微妙にグラデーションがある部分をより分け、このガラスの隣にこの色合い、こっちのグループは色合いを変えて・・・ と組み立てていくのです。出来上がりの色のバランスを頭で組み立てながらやるので、この時ばかりは誰もいない工房で集中してやります。足の踏み場もないほど、作業台やライトボックスや窓際にガラスを全部並べて 、頭の中で色と色の組み合わせがグルグル、グルグル・・・。

直線的なデザインは 「良いとこ取り」 できれば終わったも同然だけど、色の組み合わせには本当に時間がかかります。いや、時間をかけてやります。疲れるけど一番楽しい時間です。

 

 ※個展の詳細はこちらへ:



そうやって、私は ガラスの素材を生かすこと を第一に考えて努力しています。私はまだまだですが、プロスペクト ヘアデザインの渡部オーナーは髪を…、ヨガのSAORI先生はボディを…、素材こそ違うけれど、目指すところは一緒なんだ、と思います。

 



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