「みきBLOG」 ステンドグラス工房の一日
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ペガスス座51番星b のランプ Making
[テキスト版]2021/11/10
前回のブログから、「ペガスス座51番星b」 のランプをご紹介していますが、そのMakingをご紹介します。
このランプはまず、このガラスとの出会い!
から始まったのだったと思います。
このガラスは、ヤカゲニー(Youghiogheny) という米国のガラスです。
アートガラスや、ティファニー作品に使うようなガラスのメーカーとして有名です。
その中でも、この「TD」 シリーズ、「True Dichro」 は本当に素敵で不思議なガラスです。
このガラスは
反射光では(光を通さないと・・・)、不透明で柔らかく見え
自然光では(光を透すと・・・)、さまざまな色が変化して見えます。
右から見るのと、左から見るのでは色が違う、という不思議なガラスです。
周囲の光に応じて色と不透明度の両方が変化する、という点で、「TD」 シリーズは創作意欲と想像力をくすぐられるガラスです。
静止画ではわかりにくいので
YouTube 【びどりを2020 ステンドグラス オンライン展覧会】(2020年10月22日〜公開中) でご覧ください。
ところで
このランプで一番質問が多かったのは
角のガラスはどうしたのですか? でした。
[画像4]このように、90度の角度のある耐火石膏の上にガラスを乗せて窯で焼き、スランピングしました。
これで角に半田付けの黒い線が入らず、すっきりとしたデザインに見えます。
[画像5]簡単そうに見えても、うまくスランピングせずにやり直したり、調整したりが必要でした。
おまけに、スランピングした後に、半円形のカットが必要!
こわーい!
ガラスカットに失敗したら、スランピングからやり直しですよね〜、こわーい!
無事にカットが終わり
コパーテープ巻きも終わり
はんだ付けも終わり・・・
さぁ〜! 組み立てです!
上面は?
[画像8]はーい!
これです!
T鉄骨株式会社様に特注しました。
ペガスス座をイメージした真鍮の天板が出来上がってきています。
ここを凝ったおかげで、壁や天井への光の映り込みが綺麗だったわけです。
それを、調整しながら組み立て!
こうして出来上がりました。
以上、「ペガスス座51番星b」 ( 第40回 びどりを作品展 9/22〜26 横浜市 大倉山記念館 ギャラリー 出品作)のMakingでした。
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