ガラスを選ぶ!(1)
【ガラスを見て選ぶ】
先日入学した生徒さんが、デザインを描き終わり、ガラス選びをしました。当工房では、写真のようにガラスの販売コーナーがあります。
ステンドグラスは、デザインに合わせて数千種類の「色ガラス」の中から、選んで作ります。しかし、多くの教室では、なかなか “ガラスを見て選ぶ” ということが出来ないところが多いようです。
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右側はオパルセント、
左側は主にキャセドラル
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正面はアンティーク
当工房を開いた30年前は、ステンドグラス材料の輸入問屋が扱うガラスの種類はまだまだ多くはありませんでした。先代の田中先生は生徒さんを連れて、海外にガラスを買い付けに行ったこともありました。しかし、今は輸入問屋も増え、アメリカ、ドイツ、フランスなどから、かなりの種類のガラスを手に入れることができるようになりました。
注文制作がメインの工房、教室がメインの工房、作家活動メインの工房… どの工房にとっても、多くのガラスを自分の工房に在庫するのは頭の痛い問題です。
しかし、ステンドグラスを初めたばかりの方々にこそ、色々なガラスを知って欲しいです。メーカー、製造方法、模様、表面などで分けるとかなりの種類なります。それを色ごとに揃えるとなると… 当工房では、工房のスペースに限りもありますが、出来る限り陳列して販売しています。
普通科の生徒さんの中には、多くの中から選ぶので、かえって迷ってしまって決められない、ということもあるでしょうが、皆さん楽しそうに選んでいらっしゃいます。上級者になると細かいところにもこだわるようになりますから、在庫では間に合わず、メーカーのガラスサンプルを見て注文したり、直接問屋の倉庫に行って選ぶようになります。同じ品番でも職人の手加減で一枚づつ微妙に違いますから。
ガラス選びについては、とても奥が深いので、何度かに分けてブログを書くことにします。
※ 生徒さん以外の、一般の方への小売りもしています。