2008/07/16 (水)
“ハートを押す!” のがポイント
今日は、鉛線のパネルの“ライン直し” (組み終わって半田をする前にラインを整える作業)をしている方がいらっしゃいました。
「曲がり」を出して、これを二本使って直してください、と言うと、「これ、何ていうんですか?」と聞かれたので、今日は 「曲がり」 についてお話します。
鉛線でガラスを組む時には、「レッドナイフ」、「曲がり」、「やっとこ」などを使います。
右の写真は、いろいろな形の 「曲がり」 です。
工房で使いやすい形を考えて、いろいろな種類をつくりました。(一番右端は、以前は市販されていました。)
鉛線は酸化しやすいし、グニャグニャ曲がりやすいし、取り扱いにはちょっと注意が必要です。半田する面をベタベタ触ると手の油で酸化してしまい、半田がのりにくくなります。そのために鉛線のハート(アルファベットのH型の鉛線の横棒の部分です。)の部分を「曲がり」で押して作業していくのです。
また、「曲がり」を使わず指で押したりすると、フランジ(アルファベットのH型の鉛線の縦棒の部分です。)がフリルのように波打ってしまい、半田しにくくなります。
鉛線組みのポイントは:
・半田する面を出来るだけ触らない
・こまめに釘を打つ
・鉛線を横から指で押さない
・鉛線をよじらない
そのためには、 “ハートを押すこと!” です。
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