2008/12/05  (金) 

見学会レポート-2 (外交官の家)

前回の、2008年11月19日(水)の「横浜開港記念会館 ステンドグラスパネル修復 見学会」 のレポートのうち、今日は 2.の部分をレポートします。
  1.  公共施設のステンドグラス
  2.  個人住宅のステンドグラス
  3.  教会のステンドグラス
  4.  店舗のステンドグラス


 2.個人住宅のステンドグラス: 外交官の家

     重要文化財 旧内田家住宅 (山手・イタリア山庭園内)

 

横浜開港記念会館からタクシーで移動しましたぁ! 歩いても来れるんだけど、早くしないとこの後のカトリック山手教会のステンドグラスを夕日で見ることになっちゃう!

「外交官の家」は、東京渋谷の南平台に1910年(明治43年)に建てられた旧内田邸を、横浜市が寄贈されて、それを山手イタリア山庭園に移築復元したものだそうです。

 


【玄関ホール】
内田家の家紋「丸に剣三つ柏」がデザインされた玄関扉(正面の扉・ちょっとハレーションしてわかりにくけど。)と、玄関ホールのステンドグラス扉。 
 

 

この時代はガラスの種類も少なかったんだけど、ガラス使いがいいですよね〜

 

↓横浜開港記念会館で学んだ補強方法を、すぐにここで確認することに。fum、fum

 


【大客間】

当時の外交官の暮らしを体験できるようになっているということで、ピアノを弾いている方もいらっしゃいました。

 

そのピアノの脇には、二本のステンドグラスの窓がありました。下の窓が上にスライドして開くタイプの窓でした。

窓の開け閉めの時に割れてしまったのか、下側の窓のステンドグラスは修復したようで、だいぶ上の窓とはガラスが変わっていました。


 

遠くから見ると色は似ているのだけど、上はCX、下はアンティークだったり・・・

修復の時に一番困るのが、同じガラス探しなんですよね〜

後日、ピッツォリーノの江本先生に「そういう時どうしますか? アンティーク使いますか?」と聞いたら、「一生懸命に探す」との返事。う〜ん!!!



【食堂】
建物は、J.M.ガーディナー設計によるアメリカン・ヴィクトリアン様式で、その室内はアーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響を色濃く伝える趣のある部屋ばかりでした。

 


しかし、このステンドグラス窓は蝶番で開閉できるんだ!

 

アーツ・アンド・クラフツの典型的なステンドグラスで、どこかの本で見たことあるなぁ・・・ というものばかり!

テーマは、個人住宅のステンドグラス見学ということでしたが、とても有意義でした。

 

※この「外交官の家」をスケジュールに提案してくれたIさんありがとう! 

 

次回は、「教会」と「店舗」をお伝えしま〜す!

 

 

 

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横浜開港記念会館のパネル修復 (見学会レポート-1)
見学会レポート-3 (教会・店舗)