見学会レポート-3 (教会・店舗)
前回の、2008年11月19日(水)の「横浜開港記念会館 ステンドグラスパネル修復 見学会」 のレポートのうち、今日は 3〜4の部分をレポートします。
- 公共施設のステンドグラス
- 個人住宅のステンドグラス
- 教会のステンドグラス (カトリック山手教会)
- 店舗のステンドグラス (霧笛楼)
3.教会のステンドグラス:
前日紹介した、旧内田邸から歩いてすぐの、カトリック山手教会で、古いステンドグラスを見学しました。
山手町44番地にある、カトリック山手教会は、地元の人にとってはとても馴染みの深い教会で、山手のランドマークともなっています。
わたしも女学生の頃は、クリスチャンでもないのに、友人と試験の後は必ず学校帰りに礼拝堂に(懺悔に?)入ったものです。(先日、ギャラリー同潤会に来てくれた友人と懐かしく話しました。)
私がステンドグラスを生業にすることになるとか、その教会にあるステンドグラスを知り合いが修復することになるとか、その当時は走る由もありませんでした。
礼拝堂はお祈りにいらしている方がいらっしゃるので、私語禁止。撮影も禁止ですので、この写真はパンフレットを撮ったものです。
それによると・・・
チェコのプラハで親しまれている聖母子像。
その前に祈っている殉教者ヨハネボムク神父は天の雲に乗っています。下の光景はモルダウ川に架かるカレル橋。背景にプラハ城と聖ヴィート大聖堂。
そういえば、この下の橋はテレビでもよく見ますよね! (のだめカンタービレにも出てた・・・ プラハに行きた〜い!)
「夕日になる前に!」と急ぎ足で来ましたが、時既に遅く、夕日がかった光線になってしまっていました。そのため、、祭壇の右側の壁にあるこの大きなパネルは、上のパンフレットの写真よりも全体に黄色っぽかったですが、キラキラと輝いていました。
10年前以上でしょうか、修復にあたったピッツォリーノの江本先生によると、酸性雨により、ガラスはかなり酸化がすすみ、うすぺっらくなっていたそうです。ですから、この絵付けのステンドグラスは、多くはガラスを切りなおしたり、焼きなおしたりしたそうです。ダブルグラスのところがたくさんあって、表からも裏からも絵付けが施されていたとのこと。かなりの技術だったと聞いています。
また、この教会には、このパネル以外にも単純な絵柄のステンドグラスがたくさん入っているのですが、パテもカチコチになっていて、解体にとても苦労したそうです。
4.店舗のステンドグラス: 霧笛楼
元町商店街の霧笛楼 見学 & ティータイム
1981年に仏蘭西料亭としてオープンした、老舗 霧笛楼です。古いステンドグラスで有名なのですが、ここでフランス料理を食べる予算はないので、隣のCafe Next-doorでティータイムです。おいしいケーキを食べている間に外が暗くなってきたので、ステンドグラスが店内の照明で見えるようになってきました。階段を登ってちょっと見てみる?
と、もりだくさんの見学会は終了しました。次回は東京バージョンで企画を! という声もあがっていますので、是非来年企画したいと思っています。
大人の遠足?気分で楽しい、秋の一日でした。