2013/04/01 (月)
4月1日 気分は“こけら落とし”で!
先日、生徒さんが銀座の歌舞伎座の「杮落とし」の記念に、歌舞伎座のお菓子を持ってきてくださいました。
「杮落とし」の「杮(こけら)」が、ちゃんと表示されていますか?
「杮」は果物の柿と似ている漢字ですが、右側が鍋蓋ではなく、縦の棒が一本で貫いているので、別の漢字です。
「杮」とは、材木を削った時に出る、おが屑のことだそうです。
新築や改築の工事の最後に、屋根などの「こけら」を払い落としたことから、完成後の初めての興業を「杮落とし」というようになったそうです。
実は、これステンドグラスと関係があります!
ほんと? またいつものこじつけじゃないの? という声が聞こえてきそうですが、めげずに続けます。
ステンドグラス制作では、鉛線で組んで、半田付けをして、鉛線とガラスの間にパテを詰めますね。
制作工房などでは、このパテを (柔かめに溶いて) 詰めた後、余分なパテを
おが屑に吸わせて取り除き、ほうきでそのおが屑の残りを掃いて、
完成となります。
これも「杮落とし」 ???
※教室では、上記の方法は他の生徒さんが、埃だらけになってしまうので、パテはヘラ詰めにしています。しかし、制作工房では、おが屑を使うパテ詰め方法がるということは覚えていてください。
4月1日、本日から新しいことを始めるかたも多いことと思います。
「杮」を「落とし」て、新しい気分で何か始めましょう!
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