サンタ・クローチェ聖堂-3
いよいよ 「サンタ・クローチェ聖堂」 のステンドグラスのレポートです。
(2013年6月 みきデザイン工房主催 イタリア ステンドグラス見学ツアー )
サンタ・クローチェ聖堂は、いろいろな時代のステンドグラスを楽しめるので、ステンドグラス好きにはたまらない聖堂です。この中で、古そうなステンドグラスから写真を集めてみました。
このような無表情な人物描写のステンドグラスから、人物の表情や肉体の描き方、背景などがどのように変わっていくか見ていきましょう。
ここは、サンタ・クローチェ聖堂の中の
バロンチェッリ礼拝堂です。
壁画はタッデオ・ガッディ(アニョロ・ガッディの息子)作の「マリアの生涯」。
ステンドグラスは1338年のものです。
下の写真は、アニョロ・ガッディなどの作品の説明ボードです。
バロンチェッリ礼拝堂のこれらのステンドグラスは、2005年に修復されたものです。
ちなみに、このステンドグラスを修復したのはフィレンツェの有名工房です。
この工房に見学に行くはずで交渉し、OKはいただいたのですが、日程の関係でかないませんでした。残念!!!
前回のブログで紹介したパッツィ礼拝堂のステンドグラス(ALESSIO BALDOVINETTI作)は、1473年に制作され、2001年に前述のフィレンツェの工房で修復されています。
下の写真は、パッツィ礼拝堂ではなく、サンタ・クローチェ聖堂の他のステンドグラスです。
(聖堂内のどこにあったかは、あまりにステンドグラスが多いので忘れました)
でも、パッツィ礼拝堂のステンドグラスと同じようなデザインですので、同時期にできたステンドグラスなのではないでしょうか?
アニョロ・ガッディだの、タッデオ・ガッディだの…
これまでも、ウッチェルロだのギヴェルディ作だの…
このイタリアツアーのレポートで作家の名前を書いてきました。
ルネサンスの頃から、画家がステンドグラスの原画を描くようになりました。
それまでは、ステンドグラスの作家の名前なんて世に出ることは少なかったのですが、原画を描いた人の名は残るようになってきました。
次回も、「サンタ・クローチェ聖堂」 のステンドグラスのレポートを続けます。
お楽しみに!