サンタ・クローチェ聖堂-4
「サンタ・クローチェ聖堂」 のステンドグラスのレポートの続きです。
(2013年6月 みきデザイン工房主催 イタリア ステンドグラス見学ツアー )
この聖堂には、本当にたくさんのステンドグラスがあります。
そして、すべての作品がキリストの犠牲を物語っているそうです。
左の写真の上の段の窓は、光が強くて何が入っているかよくわかりませんが、ロンデールをつなぎあわせただけの窓です。
これはこれで、美しい。
サンタ・クローチェ聖堂には、「十字架降下」 をテーマにした壁画や絵画があるのですが、これはステンドグラス版の 「十字架降下」 です。
西側ファサードの上の丸窓です。
クローチェは十字架という意味なので、こんなステンドグラスもありました。
これは、北側の窓で、一番祭壇よりの丸窓です。
そのほか、いろいろな形のステンドグラスがありました。
ゴシック建築なので、縦長の窓が多いですが、そのデザインもさまざまでした。
(↑ この写真の背景をご覧ください。
遠近法が使われています。ルネサンス以降のデザインということですね。)
(↑ 上の写真は、下の左側の写真の部分拡大)
右の写真の下の方の段が黒っぽいのは、何かの影で暗いのか、
まだ修復前なので、上の段より暗いのか・・・ わかりません。
でも、ガラスが酸化すると、ガラスは黒ずんできます。
黒ずんできたら、ガラスを取り換えて、絵を書き直して、修復しなくてはなりません。
こうして、14Cや15Cのステンドグラスがこの聖堂にあるということは、メンテナンスがしっかりしているということ。
外からステンドグラスをチェックしてみました。
この聖堂は、ステンドグラス保護のため当てガラスもちゃんと当てられていて、補強もきちんとほどこされ、大事にされているなぁ〜、とステンドグラス屋としては嬉しかったです。
ステンドグラスのレポートは、まだ続きま〜す。