ヘボン博士の肖像画 描きました making編
先日、『いま、テレビでヘボン博士の特集をやっているね』 と、言われました。
高橋講師が、「ステンドグラスグループ びどりを 第34回作品展」 にヘボン博士の肖像画を出展していたので、「ヘボン博士」が目につくようになったのでしょうか…
その方は、YOUテレビ (横浜・川崎のケーブルテレビ) で、ヘボン博士の特集やっているのを見つけてご覧になっているそうなのです。
横浜の歴史や文化(ヒストリー)に潜んだ謎(ミステリー)を解き明かすという番組で、ヒストリーとミステリーの造語で、「横浜ミストリー」 という番組だそうです。
ふだんは見ないかもしれない番組を、この作品がきっかけで興味を持っていただけてうれしいです。
そこで、「ヘボン博士」のステンドグラスをご紹介しようと思います。
今日は、making編です。
明治学院の150周年記念冊子や、同窓会報などに掲載してある、ヘボン博士のモノクロの写真を使うことにし、その周りをどんなデザインにするか考えました。
まずは、東京 港区白金 に行って、明治学院の写真撮影をしました。
ヴォーリズ設計 1916年建築の明治学院チャペル。
東京都港区有形文化財に指定された歴史的な建造物
どんなレイアウトで絵にするかわからないので、いろいろな方向から写真をとっておきます。
チャペルの向かい側に、1890年建築の明治学院記念館。
こちらも、東京都港区有形文化財に指定された歴史的な建造物です。
構内からと、国道(桜田通り)側から、こちらも窓だけの拡大とか、拡大部分も撮影しておきます。
右側の写真の右奥に映っている、高層の校舎のタイルも、モチーフに使おうかな…
左の文字を読んでみてください。
Hebon hakase ha ishi de ari senkyoshi. 1863, Hebon-juku kaiko.
Korega Meijigakuin daigaku no hajimari.
Hebon-shiki romaji,
Waei-Eiwa jisho,
Seisho no nihongoyaku
nado koseki ha okii.
と、ローマ字で描きました。
(ラピッドマスクを使ってサンドブラストしてから、グリザイユで絵付け)
「ヘボン式ローマ字」 だから、ローマ字をどこかに入れなくちゃ・・・
というわけで、上記のような文章を考えました。
もっと、盛り込みたかったんですけどね・・・
そうして、出来た原画に合わせて、ガラスの色を選び、ガラスを切り分け、下の左側の写真のように、筆で描いていきます。
(板ガラスにガラスを仮止めしていて描いています。)
そして、上の右側の写真のように、窯で600度ほどで焼成します。
(仮止めをはずして窯に入れます。)
描いたり、窯に入れたりを3回ほど繰り返し、完成。
あとは、断面がH型をした鉛線で、ガラスを組んで行けば、ステンドグラスパネルの出来上がりです。
次回のブログで、完成品をご覧くださ〜い。