「牡丹と南天」のステンドグラス
前回のブログでは、「お正月花」の話しをしましたが、
「お正月花」 には、神様が来る為の目印であり、不老長寿の象徴である「松」をはじめ、「縁起のよい」花材がたくさんあります。
なかでも、「南天」は、「難を転ずる」 → 「難を転じて福となす」という意味で、欠かせないですね。
今回は、その「南天」を描いた小作品をご紹介します。
(「ステンドグラスグループ びどりを 第34回作品展」 出展作)
牡丹と南天
(古い着物の柄から)
作家名: 花田より子
技法: 絵付け・フュージング
※作品の写真の転載・転用、およびデザインの転用を固くお断りします
※ 木製のジュエリーボックスの蓋がステンドグラスになっています。
展示中は、中にLEDライトを入れて、内側からライティングしました。
作者で〜す
今年は新年早々、虎舞やボタン柄のジュエリーボックスを取り上げていただき嬉しいです。以前、古典柄の着物を見に行った時に気になる柄だったので、一度ガラスで作りたいと思っていましたが何を作るか、どんな技法を使うかその頃はわからず考えていました。いろいろな技法を体験するうちにこのような作品を作ることが出来ました。でも、一番大変だったのは生成り色のボックスをニスで着色することでした。こちらは初めてで、お店の人に聞いても、実際塗るとなかなか思う色にならず、3回塗ったのを紙やすりで全部落とし再度塗り直し。新しことをするって大変で不安ですけど完成した時は嬉しいですね。ボタンは4回目。好きな花の一つで、ふりふりがうまく出来た時は嬉しいですね。
ステンド以外も
以前にはガラスには無理だと思っていたデザインが、色々な技法を取り入れることで可能になってきましたね。
気になるデザインはとりあえず取っておくと、ある日閃いて実現しますよ〜。
そして、ステンドグラスは作品を作ったらお終いではなく、どのように飾るかが問題になってきます。
生成りのボックスに色を塗ったりと、ガラスを切る以外にも作業することがいろいろありますね。大変ですが、良い色に仕上がり牡丹と南天が良く映えています。