ステンドグラスパネルの修理
現在も続く苦労話し…
あぁ、そんなこともあったんだなぁ、
というような苦労話しを、たくさん知りました。
困難を前に 「あきらめずに」 頑張った人たちの話しを、たくさん聞きました。
ブログで、先日のステンドグラスパネル修理の話しをしようと思っていたのですが、
その時の、私の苦労なんて、ちっぽけだなぁ、と思いました。
何しろ、このパネル。
あまりに破損個所が多くて、修理を受ける時に、
修理不可能、ということでお断りしようかな・・・
と思ったくらいなのです。
この作品を作った方が、既に廃業していて、他の工房に聞いてみたが断られ、直してくれる方がいない、とおっしゃいますし、
とても思い入れのあるステンドグラスのようですし、
私は、「他の工房に断られた」
という言葉で燃えるタイプなので、
お受けすることにしました。
まずは、いつものように
解体する前に、木炭でデザインを写し取ります。
!!!
鉛線で作ったパネルと違い、コパーテープで作ったパネルなので、やりにくい!!!
しかも、あちこちダブルガラスになっている!!!
見積りをした時より、割れている箇所が多いし、
中央のハート型の鏡の部分が、変形なので、これも大変。
生徒さんに、本当に直すんですか?
と、一日に何回も聞かれながら、バリバリ・・・ ミシミシ・・・。
バリバリ・・・ ミシミシ・・・
と、割れたガラスを取り除く時に、細かい破片が飛び散るので、周囲が汚らしくなるし、
手も傷だらけになりながら、
手を動かしていれば、いつかは、全部の箇所が直る!
と念仏のように唱えながら、何とか終了。
・・・が、こんな苦労は被災地の人の苦労に比べたら、ちっぽけですよね〜。
修理が終了したパネルを納品に行ったら、とても喜んでくださいました。
思い入れのある物は、「作り直し」 たものでは、ダメなんですよね。
「作り直す」 とニュアンスが変わってしまうので、
やはり、大丈夫なガラスは再利用した
「修理」 でよかった、と思いました。
と、同時にお金がかかっても、直したいというもの、
捨てられないもの、
って、世の中にはたくさんあるんだな、と再確認しました。