パクリ
いま、ニュースは、東京オリンピックのエンブレムのデザインの
「パクリ」 問題でゆれています。
公式な記者会見の席でも、 「パクリ」 という単語を使っているのを見ると、
あれっ? 正式な単語はなんだっけ?
と思うのは私だけでしょうか?
そもそも、「パクリ」 は、警察用語から来ている、という説が有力なようですが、
「盗む」 という意味ですね。
「盗む」 のは犯罪、
「パクリ」 は?
もちろん、犯罪です。
言葉を替えたからって、犯罪に違いはない。
(注: 話題のS氏を批判しているわけではありません。客観的な意見です。)
私たちは、9月14日から、
「ステンドグラスグループ びどりを 第35回作品展」 を開催しますが、
びどりを会員は、アマチュアのグループなので、
皆さん、本当にデザインに苦労するのです。
それでも、
デザインブックも見ず、
ティファニーのレプリカも作らず、
オリジナルの作品を創りたいという想いで、日々悩んで、苦しんで・・・
描いては消したり、何年か封印したり・・・
そうして、 毎年、何とか一つできた! 二つできた!
といううちに、
絵心も出来てくるし、
デザイン力も増してくるし、
参考にしたデザインを超えるものを作るようになってくるのです。
ステンドグラスを作るには、「デザイン」 が必要なわけで…
しかし、何がしかの 「パクリ」 は、私だってしたことがあります。
いや、私だけじゃない、皆、多少はしているはず。
どんな、業界の方でも、クリエイティブな仕事をしている方なら、多少しているはず。
それを、「パクリ」 と思われるか・・・
「参考にした」、「ヒントを得た」 と思われるか・・・
それが問題ですよね。
デザインを勉強中の私たちは、多少 「●●風」 なデザインにして制作しても、
微笑まれる… 位なのですが、
五輪のように、ビッグプロジェクトで、
広告業界に関わるデザイナーさんたちや、特に
「アートディレクター」 という仕事の方は、本当に大変だと思います。
東京オリンピックのエンブレムのデザインは、再公募するということですが、
気持ちが一つの方向を向かうような、エンブレムができたらいいですね。
デザインの力は大きいですから!!!