シャルトル国際ステンドグラスセンター -2
前回のブログから 2019年6月の 「フランス - ステンドグラス見学ツアー」 の 【シャルトル国際ステンドグラスセンター】 のレポートを始めました。
「シャルトル国際ステンドグラスセンター」 は右側の入り口から入ります。
中庭のカラフルなオブジェは、時々やっている企画展のオブジェだそうです。
さて、今日は、内部をレポートします。
Musee du Vitrail と書いてあります。
センターって何? と思いますが、いわゆる複合施設です。
1階は、ステンドグラス美術館? 博物館? です。
2019年6月撮影
まずは、「シャルトルのノートルダム大聖堂」 の大事なステンドグラスを維持するための、維持管理・修復のことがよくわかるコーナーです。
右端が、ガイドツアーをしてくださった学芸員さんです。
(半分しか映っていなくてすみません)
修復前のステンドグラスを保存してあります。
鉄枠にどのようにして、固定しているかがわかります。
単純に鉄のくさびを刺しているだけなんです。
(イングランドのカンタベリー大聖堂 付属ステンドグラス工房で触らせてもらいましたよね。フランスでも同じでした)
正面から見たところ。
シャルトルのノートルダム大聖堂は、美しい「シャルトルブルー」が重要です。
グリザイユがはがれかかったり、薄くなったり・・・
ガラスがひび割れていたり・・・
どうなると、修復が必要になるかがわかります。
これなんて、グリザイユが酸化して真っ黒になってしまっています。
これは、鉛線の腐食などの説明をうけているところ。
ひぇ〜! 何ですか? これ?
鉛線もここまで腐食してしまうと、もうガラスを持ちこたえる力はありません。
ガラスとガラスにサンドイッチして、崩れ落ちないようにして展示してありました。
この小部屋は、照明をおとして修復の手順を、ライトボックスで展示しています。
一番左のパネルの一番明るい部分を見て、ガラスを選び切り分けたところ。
左側:
ガラスパレットが左上に映っています。ここでグリザイユを溶き、ガラスに線描きをしたところ。
右側:
左端に鉛線が1本置いてあります。ガラスを鉛線で組み上げたところ。
ちなみに・・・
学芸員さんは綺麗なフランス語で熱く説明してくれました。
それを私たちのガイドさんが日本語に通訳してくれ、皆はイヤホンを通して、少々離れていてもちゃんと聞きました。(このイヤホンはツアー用に私たちが用意したものです)
館内は小部屋に分かれていて、私たちのように十数人もいると一度に部屋に入りきれなかったりします。
ツアー参加者の中には、絵付け経験者も多かったので私たちの質問が多く、学芸員さんは時間が足りず焦っていました。次のグループが待っていたんですね、すみません。
フランスの小学生たちは、こういったところにも見学・勉強に来るんですね。私たちの時間がおしていてごめんなさーい!
などなど、「シャルトル国際ステンドグラスセンター」 の1階の部分をレポートしています。
1度ではレポートしきれなかったので、次回も1階の部分をレポートします。
「シャルトル国際ステンドグラスセンター」 のこれまでのレポート
・ 2021.02.24 シャルトル国際ステンドグラスセンター -1 (入口)
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