フランスのメメント
12月になりました。
この一年はどうでしたか?
と聞かれて、振り返ってみる季節でもあります。
前回のブログでは、「みきデザイン工房 フランスツアー 2019年」 の想い出から発想した作品をご紹介しました。
もう一つ、同じツアーの想い出をコラージュした作品をご紹介します。
第42回 びどりを作品展 (2023.9 横浜市 大倉山記念館) の出品作です。
メメント
作家名: 白鳥 淳
技 法: 絵付け・サンドブラスト・フュージング・コパーテープフォイリング
※ 作品の写真の転載・転用、およびデザインの転用を固くお断りします。
【びどりを作品展 展示会場写真】
【作家さんのコメント】
mémento(メモ、覚え書の意)。
旅行の思い出をコラージュにしました。
中央は、
モーリス・デ・ピノワのアンティーク香水瓶(写真参照)
のモチーフです。
このフランス ステンドグラス見学ツアーのテーマは
「アール・ヌーヴォー期」前後でしたので
ガラス器などが多い美術館なども多く見学しました。
青いガラスの部分は、香水瓶のハエを狙っているところ、だそうです。
すぐ上の三角の黄色の絵は、石畳に埋め込まれている真鍮の絵です。
巡礼地を示すもので、各地の大聖堂前に埋め込まれていました。
その右上には、シャルトルのノートルダム大聖堂とシャルトルの旧市街地。
その左は、パリのルーブル美術館にあった、ニケ像ですね。
美術館のチケットの文字も、絵付けされています。
紫色の被せガラスを、サンドブラストで抜いた文字は
パリ駅のTGV(新幹線)の時刻表だそうです。
ナンシーにも行ったな…
この部分は、「ラピッド・マスク」 という感光式のマスキング方法で
サンドブラストしています。
一番下には、
フランスの国旗のトリコロールカラー
赤・青・白のストリンガーを、タックフュージングしています。
一番上には、シャルトルのノートルダム大聖堂が描かれています。
西側 ファサード上のバラ窓かな?
制作中の本人
作品をご紹介する時、通常は
筆者はなるべくコメントを書かないようにしています。
でもこのツアーを企画した側としては、3年前のツアーなのに、こうして皆さんが想い出として制作してくださったことは、非常に嬉しいことでした。
小さな事も作品のモチーフになるので、今回は少々説明を書き加えました。
【みきデザイン工房からのお知らせ】
※ 工房にお入りになったら「手洗い」 をし、常時「マスク着用」の
ご協力をお願いいたし ます。