「ガリ」のお手入れ
グロージングプライヤー は、ガラスにカッターでスコアを入れたあと、割り取る道具です。“ガリガリ”と音をたてて使うことから、俗称「ガリ」と呼んでいます。ガリを使って型紙通りに成形していきます。
ウチの工房では、ガラスカットの際にかかせない道具ですが、使っていない教室・工房もあるようです。以前はワニ口しか使っていなかった方が、今日初めてガリを使ってみて、「これいいですね!」と喜んでいらっしゃいました。
ガリは必需品なので、一人最低一本は持っています。毎回使う工具なので減って使いにくくなってきます。その際の手入れ方法をご紹介します。
写真のように減ってくると、真ん中が凹んできてガラスをうまくつかめなくなってきます。
万力にガリをはさみ、金やすりで凹んでいる部分を平らにします。
写真のように、うまく噛み合っているかどうか確認します。
上記のような作業を繰り返しいくと、柄の部分がくっついてきてしまい、使いにくくなってしまいます。その時は、下の写真のように、柄をたたいて少し広くします。そうやって、手に馴染んだ工具を出来るだけ長く使うようにしています。
スタンダードなガリは個人で持っていますが、インカーブ用などは、ウチの工房で作らせた変形ガリなどを使います。こちらは教室に置いてあります(右の写真の左側の方)ので、自由にお使いいただいています。
今日は、工房も賑わっていたので、熱気? 梅雨の湿気? でとても暑かったですね。その中で、忍耐のいる作業をした皆さんに、“マンゴー&アイス&ヨーグルト” で休んでいただきました。
多くない?
撮影用のアイスクリーム 私のより多くないですか?
まっ、おいしかったからイイか。ご馳走様でした。
真面目な話。ガリを平らに削るのは難しいですよね。
多い?
多くないですよ〜 公平に盛り付けましたよ〜
ガリを平らに削るには、両足開いて踏ん張って、両手に神経を行きわたらせてやすりを使うことです! って言葉で言うと簡単ですけどね・・・