2008/09/08  (月) 

絵付けの手順 (1)色ガラスとガラス絵

絵付けのパネルを見て、「色は後から塗ったのですか?」 とよく聞かれます。

 

左の写真は、絵付けをパネルを作るために、ガラスカットをしたところです。

(この絵は色の数が少ないので参考写真としては不向きかもしれませんが・・・)

 

基本的には、この絵のボーダーのように、赤い色は赤いガラスでカットします。シャツのところのように青い色は青いガラスでカットします。

色は、ガラスの色です。

基本的には、絵の具で色を塗るわけではありません。(補足的に色を付け足すことはあります。)

 

 

一枚のガラスにエマイユ(色絵の具)を塗って、仕上げることもできますが、それでは、ガラス絵になってしまいます。絵の具を塗って作った色よりも、色ガラスの色の方が断然美しいので、できればエマイユは多用しないように指導しています。

 

ガラスをカットすれば、鉛線組みをしなくてはならない、と面倒くさがる生徒さんもいますが、ガラスカットが正確に出来るようになれば、鉛線組みは難しくはないんですよ!

先日のブログ「鉛線組みは最初の一歩が肝心」、でも言いましたね。また言っちゃいました。(教室でも、ガラスカットは正確に、と言い続けていますが・・・)

 

16〜17世紀にかけて、エナメル技法の発達によって一枚のガラスの上で表現できるようになったため、ステンドグラスが衰退し始めたという苦い歴史があります。ステンドグラスを愛する私たちは、伝統を守っていきたいものです。

 


さて、上の写真のガラス。これでは何ができるのかわかりませんよね。

ブログに製作過程を随時アップしていきますね〜。

 

 

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鉛線組みは最初の一歩が肝心
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