2009/05/13  (水) 

さぁ、裏返しましょう!

普通科の4作目は、鉛線で組むウィンドウペンダントパネルです。
鉛線でガラスを組み上げたら、次はハンダ付けです。表側から半田し、さぁ裏側のハンダ付け! そう、裏返さなくてはなりません。
4作目ともなると、大きい作品になってきますので、鉛線組み、コパーテープ式を問わず、「裏返す」という作業には注意が必要になってきます。

 

黙っていると、新聞を読む時のように、机の上から両手で持ちあげるような状態で、持ち上げてしまいます。ひ〜っ! この持ち上げ方だけは絶対に避けてください。横から見ていると、パネルの中央部分が重さで下がってたわんでいます。たぶん、ご本人よりも周りの人の方が怖いとおもいますよ〜! こういった持ち方をすると、インカーブにガラスカットした部分などに力が加わり割れてしまうのです。ガラスが割れていなかったら、奇跡だと思っていいと思いますよ〜。あ〜っ、考えただけでもコワッ!

「裏返す」時は、どうするんだっけ? という時、 「パネルをたわませない」 ということをポイントに、考えてください。

 

 


 

 

 パネルを作業台から手前に水平に引き出し、作業台の端を中心に、パネルを下に落しながら一気に垂直状態にします。その時、パネル上部を反対側の手で自然に添えてください。 (片手はパネルの下側、片手は上側です。決して、新聞紙を左右に開いて持つ形はないと思ってください。)
作業台の端を中心にすることで、その一線上は決してたわまないのです。だから作業台の端から浮かせないようにしてください。(←これ、ポイント!)


ある方向の線ばかりが多いデザイン、非常に大きい… などの場合には、制作中のパネルを作業板に乗せたまま、上の動作をします。

 
 次に、垂直状態を保ったまま、作業台の上に置き、裏側がこちらを向くように回転させます。パネルの重さでしなりますから、上部の出来るだけ鉛線が密集しているあたり(←これ、ポイント!)を上方向に持ちあげながら、回転させてください。(どこを持ってもいいというわけではありません。鉛線が密集しているあたりを持ってください。)

 

 あとは、また最初の作業の逆です。
作業台の端に、パネルの中央部分より少し上あたりをあて、一気に水平状態にパネル上にずらしあげながらします。繰り返しになりますが作業台の端から浮かせないようにですよ!(しつこいようですが、片手はパネルの下側、片手は上側です。)

 

すごく重いパネルはこれを床の上で行うか、板ごとやってください。もしくは、息のあった人と(←これ、ポイント!)二人でやってください。

 
※文中、「一気に」と書きましたが、一連の自然な流れについていって欲しいという意味で、無理矢理力を使うことはありません。ぐずぐずしてたらダメよ! という意味です。

 


 

 

「家族に、いつになったら完成したステンドグラスを持って帰ってくるのぉ?」 と言われているんじゃないのかな? でも、まだまだ、緊張する作業が続きますよね〜。

ステンドグラスを一つ仕上げるのは大変なんですよね。ふ〜。

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