ニュー アンティーク
「アンティーク ガラス」については、
と書いてきましたが、「アンティーク ガラス」 は、 「アンティークな手法で作るガラス」 であって、何百年も前の「アンティーク」なガラスの在庫を使っているわけではない、ということはわかってくれたかな?
では、今日は「ニュー アンティーク」についてです。
「ニュー ステンドグラス」、「ニュー ハー●」、と「ニュー」をフェイクなものに使うことが多いようですね。
「ニュー アンティーク」も、「アンティーク」に似せて作ったものです。略して、「ニューアン」と呼んだりしています。
●アンティークガラスに似た、ストライス(細かいスジのような、シワのようなもの)があるので、光に微妙なゆらぎを与えます。(その美しさはアンティークにはかなわなけどねー
●「アンティーク」は職人さんの手加減で、厚い、薄いのムラがありますが、「ニュー アンティーク」は機械で作るので、厚みに均一性があります。ガラスカットはしやすいガラスです。
●「ニュー アンティーク」は、絵付けにもよく使い、グリザイユの定着も、エマイユの発色にも問題はありません。
ストライスが浅いので、「アンティーク」より使いやすいです。ただ色数は「アンティーク」にはかなわないので、こだわりと予算により使い分けています。
●「アンティーク」に比べ、はるかに安価なので、建築物や店舗によく使われています。
●「ニュー アンティーク」の主なメーカー
・デザーク(DESAG) ドイツ
・サンゴバン フランス
●アーティスタ(ARTISTA)は、膨張率は一律に94に揃えているますので、フュージングにも使えます。
と、簡単に言うと以上です。
気にして見ていると、レストランなどの窓ガラス、間仕切りなどに「ニュー アンティーク」が使われています。
皆様には、「アンティーク」なのか、「ニュー アンティーク」なのか、わかるようになって欲しいです。メーカーによって、ストライスの形や流れが違いますので、メーカーまでわかれば、あなたは、かなりのステンドグラス通です!