桜が満開のパネル 制作中 (続)
2011.5.27 「桜が満開のパネル 制作中」 のブログで、絵付けをして焼成しているところまでレポートしましたが、この2枚組みのパネルもそろそろ出来上がりま〜す。
断面がH型をした鉛線でガラスを囲み、レッドナイフで鉛線を切ります。鉛の線を切るのですから、よく研ぎながら切ります。12oや15oの幅など太い鉛線も使っているので、切るのが一苦労でした。足を踏ん張って体重を乗せてグサッっと切るのです。おやつが豪華になるわけでしょ? それでエネルギーを養っているのですから…
ガラスをホースネイル(馬蹄釘)で仮止めしながら、組んでいきます。「ガラスを鉛線で囲んでいくこと」 を 「組む」 といっています。
使う道具は、レッドナイフ、まがり(先端を色々な形に細工して使います)、ソフトハンマー、ニッパー、ホースネイル…などです。
工房によってレッドナイフの形は色々あるようですし、ウチの工房でも何種類か使っていますが、手の大きい私はこの形が気に入っています。
桜の花びらなどクニュクニュした形は、ニッパーで形を作りながら曲げていきます。
そうして、鉛線で組んだ後は、半田付けです。
裏表に半田付けをしたら、次はパテを詰め、真鍮で補強を入れ、出来上がりです。
って大変な行程ばかりですが、出来上がって光を通した時をイメージし、それだけを楽しみに制作しています。出来上がれば、すぐにお客様のところに納品してしまうので、楽しんでいる時間はわずかなのだけどね。
[無題]
へぇ〜、スペクトラムのガラスにも、
絵付けって出来るんですね!!
びっくりしました!!
絵付けできるガラス
一般的には、絵付けはアンティークかニューアンティークのキャセドラルのガラスにします。絵の具の定着やエマイユの発色にムラがないから安心して使えます。
でも、スペクトラムやココモ、ブルザイにだって絵付けしちゃいます。
中には半分透けたようなガラスが、まったく光を通さないガラスになってしまったり、絵の具が定着しにくいガラスもあります。ダメだったらやり直せばいいので、いろいろ使っています。
※絵付けでは失敗したガラスも、そのように「変化すること」がわかれば、それを逆に利用して制作に利用することもできますよね。だから色々やってみることです。