聖母お眠りの祭壇のステンドグラス
前回のブログの続きで、さぁ中に入りますよ〜!
カイザードームは、680年に建てた宮廷礼拝堂から出発し、1239年からは聖遺物として聖バルトロメウスの遺骨があることから、聖バルトロメウス大聖堂と呼ばれるようになりました。
その後、1562年から1792年まで皇帝の戴冠式を行ったことから、カイザードームと呼ばれています。
大聖堂は、中世から数度の拡張工事を経て16世紀までに一応完成したそうです。
左上の写真は、身廊から内陣の本祭壇を撮ったところですが、内陣は14世紀に完成したゴシック様式です。
このように何百年もかけて、この大聖堂が出来上がっているので、いろいろな時代の建築様式が混在しています。右上の写真は外から撮ったものですが、トレサリーの形でも、ある程度はいつの時代かわかります。たぶん左の方のトレサリーは13〜14世紀頃? トレサリーとは飾り格子のことです。ステンドグラス見学と同時にこうした装飾の歴史も見るとおもしろいですね。
この大聖堂は、1867年の大火災、第二次世界大戦と大きな被害を受けてきましたが、1994年に修復作業をしたそうです。
一回りステンドグラスに囲まれているこの大聖堂の中で、一番古く、歴史のあるステンドグラスは、この 「聖母お眠りの祭壇」 のステンドグラスです。聖堂内で解説してくださった女性が、奇跡的にこのステンドグラスが無傷に近い状態で発見されたのだ、という話しをしてくれました。
ただ、この祭壇は立ち入らないように鉄格子があり、側面にあるステンドグラスを正面から撮影できないのです。残念。
右手をいっぱいに伸ばして何とか撮ってみましたが…
一つの枠の中の物語が下から上へ繋がっていっています。こうした窓枠のデザインも含めて物語をよみとらせようとする動向があり、ステンドグラスとしての完成度も増してきた時代です。
このステンドグラスは、さほど大きくはないのですが、とても印象深かったです。
どなたか、一緒に行った方で、もっとピントが合った写真もっていないかなぁ。