金環日食みたいなリングソー(ワンダーらんど2012 レポ-1 )
先週、2012.6.21、23日と2回にわたり、「ワンダーらんど2012」にお邪魔し、速報版として、吹きガラスのデモをご紹介 しました。その後、みきデザイン工房の参加者からは参加レポートを募集しておりますが、続々と楽しいレポートが集まっております。今週末まで! 募集しておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、今回は、「リングソー」 の体験レポートです。
今回、お邪魔した第一倉庫の1階の「庭野グラスクラフト」 さんのブースでは、庭野先生が金箔を使ったぐい飲みの制作デモをしていました。
ガラスをサギングし、縁のガラスをリングソーでカットし、研磨して作るという一連の制作を見てきました。
「バンドソー」なら、(時々しか使わないのに)工房に2台もあるけど、「リングソー」はウチにはないなぁ。これいいなぁ… と思っていたら、よだれが出ていたのを見つけたのか? 「やってみたい人!」 と言われ、「は〜い」 と手をあげてやらせていただきました。水が跳ねるので防水のエプロンもお借りしました。庭野先生、ありがとうございます! (下の写真の手は庭野先生の手です。爪が綺麗・・・ってどこ見てんの!)
工房にあるのは、ダイヤ刃の断面がバンド(帯)型なので、バンドソーと呼んでいるのですが、この「リングソー」は、刃がもうちょっと細く、リング状になっていることから、「リングソー」の名前が付いています。上の写真では右端が欠けてしまってみえませんが、TAURUSと書いてある部分を横から見ると、先日の金環日食を思わせるようなリング状のダイヤモンドの刃が高速で回っているのがわかります。このマシンはTAURUS III という機種だそうです。(このトーラスは第一倉庫の3階のエレベーター前でも特価で売り出してたなぁ…)
刃の形が細いので、小回りがきくし、バンドソーは楕円状の刃がグルグル回るのでたわむのですが、これは刃がリング状なのでスイスイ切れていきます。早いです!音も静かです!
いいなぁ、これっ!
ワンダーらんどでは、こういったマシンの情報もあり参考になります。
以上、「庭野グラスクラフト」 さんのブースのレポートの一部でした。
そもそも、「バンドソー」って何よ? と思っている生徒さんいますか?
「バンドソー」は、工房の片隅にあるミシンのようなマシンです。今度来たら見てくださいね。シャカシャカ、カタカタと足踏みミシンのような音がします。ルーターを使っても切れないようなすごいインカーブや、厚いガラスを切る時などに使うくらいですので、使っているのを見たことがある人は少ないかも…。
バンドソーで切れたとしても、鉛線で組めなかったり、納品の運搬中に割れる危険性のあるインカーブのデザインはあまりしたくないので、ステンドグラス屋さんはあまり使わないんじゃないかな?
ただ、おもしろいインカーブ付きのガラスを作って、フュージングパーツとして焼いたり、層になったガラスをバンドソーで切って、横に並べてまた焼くと、おもしろいフュージングガラスができるので、そういった時に使うことは多いです。
そもそも・・・
センセー、そもそもサギングって何でしょうか!?
そこからわかりませんです。
フュージング大好き!
博士君、そんなこと知ってどうする気?
次回作に取り入れよう!
はい、先生解説よろしくお願いします。
サギング
まぁまぁ、博士君は「サギング」が何か知らないわけだから、「そんなこと」か何かわからないわけで…
昨年、フラクチャーを自分で作るのに「サギングしてからカットして作る」ってネタを誰かがレポートしなかったっけ? いま電車の中なので帰ったら解説しまーす。
そもそも、最初にリングソーのネタにした私が悪いよね。だって、レポートが集まらないんだもーん。
サギング
あった、あった。2011年のワンダーらんどの2011年7月19日付けのレポートで「コンフェティ(フラクチャー)を作る」というところで、「サギング」の説明をしましたね。見てくださいね。
博士君、ねこまんまさんはキルンワークにハマっていますから、「サギング」もご存じですが、ステンドグラスをやっている人にはなじみがない言葉です。知らなくてもいいですよ〜。他にも覚えることがたくさんあるし… そのうちレポートもあるでしょう。
説明するつもりが、「フラクチャ―」、「コンフェティ」、「キルン」って何? という声が聞こえそう… 工房で聞いてくださいね! 実物をお見せしながら説明した方が覚えると思うので。