ダル・ド・ヴェールがある教会
今回、2012年のステンドグラス見学では、「カトリック神田教会」、「上野駅 中央改札」 の他に、「三崎町教会」 にも寄りました。
この教会は、カトリック神田教会と水道橋駅の間に位置し、ダル・ド・ヴェールのステンドグラスがあるということで見学させていただきました。
写真撮影の許可はいただきましたが、ネットへ掲載してよいか聞くのを忘れました。
ブログには写真を掲載しませんが、写真をご覧になりたい方は、教室で申し出ください。
2階の礼拝堂と1階の小礼拝堂の2か所に1つずつ入っていました。
どちらもダル・ド・ヴェールです。
1993年 三浦啓子さんが制作したもので、ダル・ド・ヴェール(三浦啓子さんはロクレールと呼んでいるそうです)という技法で作られたものです。
ダル・ド・ヴェールは、25〜30mmの厚みがあるダルガラスをエポキシ樹脂で結合したものです。
左の写真はダルガラスの他にカレットも使用している部分です。
この写真がダルガラス。25〜30oの厚さがあります。
キャストグラスとも、スラブガラスとも言うようです。
サンゴバン、ココモ、ブルズアイ... 各社で販売しています。
通常のガラスカッターでは切れないので、このような道具を使います。
ダル割りハンマー、チッピングハンマーです。(工房にありますのでご覧ください)
「Tの字」をさかさまにしたような形の割り台の上にこれらのハンマーを使って割とったり、ハツリを入れたりします。
バンドソーやリングソーでカットしてからハツリを入れるようです。
ハマ欠け状の断面を 「ハツリ」 と言ったり、「シェル」 と言ったりするようですが、これが、光が屈折させ、キラキラとした輝きが出すのです。ハンマーでたたいて思うようなハツリが出るのでしょうか??? 不思議です。
大型公共施設や病院、住宅などに使用されることが多いようです。
工房に道具があるのは、先代の田中先生と実験したことがあるからなのですが、ガラスが飛び散っちゃって...必ず保護メガネをしてくださいね。