2013/02/18 (月)
ストライカーって何?
前回のブログで、制作したM.N.さんの感想の中で、
「花びらは最初はほぼ透明だったガラスで、焼くと綺麗なピンク(赤?)になり・・・」
という部分がありましたが、意味がわかりましたか?
下の写真をご覧ください。これは、そのばらの花びらの一枚です。
下側に薄いピンク色のガラスがありますね。これが焼成前の色です。
そして、窯で焼成すると指で持っているような赤(濃いピンク)色になります。
こういったように、焼くと本来の色に変わるガラスを、ストライカーといいます。
M.N.さんは、このように色が変わるのを考慮しつつ、ガラスパウダーを振りかけて陰影を出したいと考え、テスト焼きして構想を練りました。
フュージング用のガラスに、こういった「ストライカー」 のガラスがよくあります。
焼いた時に、焼き見本のような色になるのです。
特に、赤、黄、オレンジ色はストライカーが多いですから、注意してくださいね。
問題はですね・・・
最初は、これはストライカーだから注意してくださいね、と言って生徒さんに渡すのですが、端材をゴチャゴチャと混ぜてしまうと、それで作品を作った時に、
「うす黄色の花にしたはずなのに、ビビッドなオレンジ色になっちゃった!」
「淡いピンクにしたつもりが、キャー! 真っ赤だわ〜!!!」
なんてことになるので、分けておくこと! これをお忘れなく!
フュージングのガラスは、
これはストライカーの何色で・・・
これは、膨張係数90で、これは96で・・・
これは、モレッティ(エフェトレ)で…
といったように、分けておかないといけないので、小分け容器だらけになってしまうのが、やっかいでもあります。
でも、ハマっちゃうんですけどね。
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