「ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会」のステンドグラス
今回も、前回に引き続き、2013年6月のイタリアツアー のアレッツォの
「ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会」 のレポートです。
アレッツォ・ドゥオモの帰り、坂をくだっていくと、とても素敵な建物がありました。時間もあることだし、ミサも終わっていたので、予定外でしたが、中に入ってみることにしました。
教会内は、ロマネスク建築ですから窓が少なく、予想通り、ステンドグラスはほとんどありませんでした。少しだけ、ありましたのでご紹介しましょう。
まず、目に入ったのは、この小さめのステンドグラス。
エッチング、絵付けがていねいに施されていました。
そして・・・
ミサは終わっている時間だったので、階段を上って正面の祭壇にあがっていくと…
右側に、窓が! 両開きの窓が全開になっています。
誰かが、そこにステンドグラスがあることを発見!
↑ 左側の窓。手前に開いています。
右側 ↗ も全開にしてあるところ。向こうは網のみ。(鳩よけ?)
それにしても、当てガラスを当てないの???
係の人に頼んで、ステンドグラス窓を閉めていただきました。
わぁ〜、綺麗! と思わず歓声。
あれっ、さきほどまで誰もいなかったのに、他のグループがミサを始めようとしています。
いかん、いかん、みなさん、お静かに〜!
左右で、デザインが少しずつ違い、色数が多いので、豪華でした。
パネルの下のボーダーのところに、サインが入っていました。
1879年。19世紀かぁ。
新しいものなんですね。
Francesco Moretti Perugia 1879
とあります。ペルージャのフランチェスコ・モレッティさん?
(あ〜、そういえば、このツアーを企画した際、ペルージャも行きたかったんだよな〜!)
(グリザイユでサインを描いて焼き付けてありました。でも、普通内側に描くんだけどなぁ… なんで、外側?)
元々、他のステンドグラスが入っていたのか、1879年に新しいデザインで入れたものなのかは不明でした。
それにしも、ステンドグラスの両開き窓!
ステンドグラス窓を開け閉めしてるんですね!!!
300oくらいおきに、横に補強が入っていますが、ピース数が多いので、重いせいか、結構傷んでいました。
(そういえば、アレッツオ・ドゥオモのステンドグラスも文献には両開きと書いてありました。現地で確かめようと思っていたのに忘れました。どなたか行ったら見てきてくださいね。)
膝の高さくらいのところにあって、間近に見れたし・・・
補強の仕方の見学にもなったし・・・
ピースが細かいのが好き? という人が多かったのか?
結構、熱心に見学しました。
ステンドグラス見学というと、たいていは窓の開口部が大きいゴシック建築が多く、ロマネスク建築の教会に入ることは少なかったので、逆にいい見学になったし、ステンドグラスの数が少ないわりに、印象深い教会でした。
こうして、アレッツォのステンドグラス見学は終わりました。
広場で、まず一杯。 (この広場でオジサン ジャズバンドが演奏していて雰囲気最高!)
夕食で、また一杯。
ホテルに帰って、また一杯。
ビールも格別おいしく感じられる街、アレッツォでした。大満足のアレッツォにカンパーイ!