田中幹敏先生 作品 ウインドウパネル
ここ何回か、先月お亡くなりになった
田中幹敏先生の作品をご紹介しています。
今回は、工房の北東の角に飾ってあるウインドウパネル、
「ひとつの試み - 花 - 」 というタイトルの作品です。
(1995年 第15回びどりを作品展 出品作)
七宝釉薬を使ってつばきの花びらに絵付けしていた、お姿を思い出します。
いまは、ガラスパウダーを売っていますが、あの頃は手に入らなかったのかな・・・
しかも、この写真ではよくわからないのですが、
釉薬で陰影をつけただけでなく
花びらのガラス自体に凹凸を付けて
陰影を出しています。
田中先生は、元々は彫金の先生でしたので、
いろいろな工具を駆使して、ガラスを削って立体的にしていたのを覚えています。
花芯のところは、ガスバーナーで白いガラスを細く引っ張り、黄色いガラスは砕き、
白いガラスの上に置いてタックフューズしていました。
今でこそよくやる手法ですが、
その当時は、 「ここどうなっているんですか?」 と皆で、
横から見たり、指で触ったり・・・ したものです。
モチーフの背景に使っているこの部分は、
スランピングして作ってあります。
なので、室内側に盛り上がっていますが、屋外側は凹んでいます。
粘土で型を作って、それから石膏型を作って窯に入れたんだったけかな〜
あの頃はウェットフエルトはなかったしなぁ・・・
30年以上の前の記憶なので、あいまいですみません。
※ 先月1月29日の 「訃報」 のブログ のコメント欄に、
田中幹敏先生との思い出を綴っていただいています。
引き続きコメント欄に投稿をお願いいたします。