2010/03/31  (水) 

どうしてドイツなの?

先日、「ドイツ - ステンドグラス見学ツアー」 のご案内をいたしました。さっそく参加希望を申し出る方が増え、企画する側にも熱が入ってきましたよ! 皆さん、お楽しみに!  

 

さて、この話しをしていて 「どうしてドイツなんですか?」 という質問をたくさんいただきました。

 

 

 

以前のブログでも多く紹介しているように、

● アンティークのガラスを多く生産している、ランバーツ社がドイツにあること。

 ・ ガラスメーカー(3) ランバーツ (アンティークガラス)

 ・ ガラスメーカー(3) ランバーツ

● 当工房の取引先のがらすらんど株式会社が、ランバーツ社の日本代理店であること。 

● 私が、ランバーツのガラスが好きであること。

 

といった理由のほかに、実は、日本のステンドグラスを考える時に、ドイツとの繋がりははずせないからです。

 

 

1886年(明治19年)日本政府は、議院(国会議事堂)建設のため、二人のドイツ人(ヴィルヘルム・ベックマンとヘルマン・エンデ)を招聘しました。
ヴィルヘルム・ベックマンは、建設を円滑に進行させるため、「ベックマン貸費留学生」を募りました。さっそく1886年(明治19年)11月には、東京職工学校(現、東京工業大学)第一期生4名がドイツに赴きました。
この4名は、各々、錬鉄、飾、壁天井などの研究を命ぜられ、ステンドグラスとエッチングを研究したのが、宇野澤辰雄でした。


宇野澤辰雄は、ルイ・ヴェストファル工場で技術を学び、4年後の1890年(明治23年)、日本人として初めてステンドグラスの技術を持ち帰り、「宇野澤ステンド硝子工場」を設立しました。

 

 

というわけで、日本のステンドグラスの技術のルーツはドイツなのです。
 
ちなみに、2008年12月に、皆さんと見学に行った横浜開港記念会館のステンドグラスは、宇野澤辰雄の死後、宇野澤組ステインドグラス製作所で制作されたものです。

 

ドイツ-ステンドグラス見学ツアーの詳細をプリントアウトしたい方は、こちらにPDFファイルをリンクしていますので、ご覧ください。 (みきデザイン工房の生徒様向けです。)


 

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