
ロンドン レポート 5
今年6月の 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」 で訪れた
ロンドンのレポート5回目、最終回です。
ウエストミンスターの裏側に周って見ましょう。
チャプターハウスです。
嶋本先生と比較すると、大きさがわかりますね。
まず、外側から見てみます。
モチーフの周りの部分のロサンジュの部分は、淡い色合いなので中が透けてみえますね。
『ロサンジュ』 は、ツアー中にときどき説明したから覚えているかな?
ひし形という意味ですよ~。
このステンドグラスを内側に周って見てみると・・・
色あざやかなステンドグラスです!
写真ではわかりにくいですが、
ロサンジュに切られた色々な色のガラスの中央に、
シルバーステインでモチーフが描いてありました。
イギリスは採光が弱いので、こういった淡い色合いを使ったステンドグラスが多いです。
チャプターハウスの入口の脇に、こんなステンドグラスが!
おー、まぎれもなくヴィクトリアン・ステンドグラスですね。
私たちのツアーのテーマ 「19Cにイギリスで華麗に花開いたステンドグラス」 の典型的な作品です。
こんなアングルでの写真しか撮れずすみません。
さて、ここは、チャプターハウスから出口に向かう回廊です。
ここには、壁や床に
たくさんの墓標があります。
たとえば、これ。
ハーレー彗星で有名なハーレーの墓標です。
それから、この回廊にはこんなステンドグラスがありました。
わー、綺麗なステンドグラス!
ん?
何のモチーフ?
ん?
何のデザインでもない・・・ ですねぇ・・・
どうも、昔のステンドグラスを寄せ集めてコラージュしているようです。
これが、とっても綺麗な色合いでして、何連か続いていたので、
しばし皆でこのあたりにたたずんでいました。
きっと、戦争で壊れた由緒あるステンドグラスを、こういった形で残したのでしょう。
以上、駆け足で訪れたロンドンのレポートでした。
あと 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」 のレポートは、ヨークのレポートが残っています。
(ここは写真の数が膨大で・・・)
【これまでのロンドンのレポート】
・2016.10.13 ロンドン レポート 4
・2016.10.11 ロンドン レポート 3
・2016.10.07 ロンドン レポート 2
余談ですが・・・
昨日、アメリカの吟遊詩人 ボブ・ディランが、ノーベル文学賞を受賞しましたね。
おめでとうございます。
筆者は、 「ボブ・ディランと英国の形而上詩との比較」 をテーマに1979年に卒論を書いたので、この授賞は感慨深いです。