2016/10/13  (木) 

ロンドン レポート 4

今年6月の 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」  で訪れたロンドンを

記憶をたどりながらレポートしています。ロンドンのレポート4回目です。

                        

 

はい! ウエストミンスターです。

          

          

さぁ、中にはいりましょう!

          

・・・ って、ウソです。実は・・・

          

 

               

午前中のミサに参加がOKの日だったのですが、

この日は特別に観光客はシャットアウトの日になっていて、

ガイドさんが交渉してくれたのですがダメでした。

             

             

              

             

そこで、外側を勉強することになりました。

             

今日は、ステンドグラスのお勉強はなし、の日でしたけどね・・・

             

「さて、では側廊の窓の下に来てくださーい!」 (高橋講師)

             

カメラやメモを取り出しながら歩いていくと・・・
             

             

              

下の写真は、ステンドグラスを外から見ているところです。

             

向こう側の光で、透けて見えるステンドグラスもありました。

             


 

下の写真のステンドグラスをよく見てください。

ところどころ、鉛線に囲まれた一枚のガラスの中で、

黄色っぽいところがあるのがわかりますか?

             

このステンドグラスにも、ガラスの裏が、ところどころ黄色くなっているところがありますね。

             

わかりましたか?

右の写真で、天使の羽と思わる部分などのように

黄色くなっているところがありますね?

このような部分のことです。

             

これは、シルバーステインを使っているからです。

             

シルバーステインとは、黄色に彩色する14世紀から伝わる古典的な手法です。

通常、ガラスの裏側に塗って窯で焼成します。

焼成したあと、ガラスの裏が七色や黄に変色するのが特徴です。

裏はそのような色になっていても、透かすと綺麗な黄色(またはアンバーなど)です。

               

外側から見ると、

このステンドグラスは、14世紀以降に制作されたものなのだな、とわかるわけです。

 

(裏の色が変色するのが嫌! という生徒さんがいらっしゃいますが、

それがシルバーステインを使っている証なのに・・・ と残念に思います。)

 

 

 

 

オレンジ色のコートの嶋本先生が、

あんなに小さく映っています。

とにかく大きかったです。

           

外側からの見学でしたが、学ぶところはたくさんありました。

         

・ステンドグラスの中で、一番難しいのは、鉛線のライン取りだと言われています。

そういった意味では、外側からの方が鉛線のライン取りがわかりやすかったです。

いくつも見るうちに、「この人は上手いね」 とか言い出すひともいて・・・

         

・それから補強の仕方も時代によって違うので、それもおもしろかったです。

         

・シルバーステインを使っているかどうかで年代がわかる!

ということもわかりましたね。

          

         

次回は、ロンドンのレポートの最終回、

ウエストミンスターのチャプターハウスなどのレポートの予定です。

         


【これまでのロンドンのレポート】

          

2016.10.11 ロンドン レポート 3
2016.10.07 ロンドン レポート 2

2016.10.06 ロンドン レポート 1

               




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