クリフ・カースル博物館 レポート-6
昨晩は、東京でも一日遅れのスーパームーンが見れましたが、
皆さんはいかがでしたか?
通常の1.3倍に見えるとか…
生徒さんと工房から見ましたが、そんなに大きくは???
でも、綺麗な満月でした!
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さて、前回に続き、「モリス・ステンドグラスギャラリー」 のレポートです。
ギャラリーの正面にあるのは、
モリス・マーシャル・フォークナー商会の作品の中でも有名な、
「トリスタンとイゾルデ」のステンドグラスです。1862年作。
(『トリスタンとイゾルデ』は、中世に宮廷詩人たちが広く語り伝えた、騎士トリスタンとマルク王の妃となったイゾルデの悲恋を描いた恋愛物語。)
左側の7枚。
右側の6枚。
このギャラリーには原画も展示してあり、興味深かったです。
デザインを描いた後、鉛線のラインをどこに入れるか?
絵付けのステンドグラスを制作する時、これが一番難しい。
この作業をする人が、ステンドグラス職人の中で一番給料が高かったそうですからね。
このギャラリーで、原画とステンドグラスを交互に見て確認していた方も多かったです。
たとえば・・・
13枚のうち上の段の右から2個め。
↓
13枚のうち下の段の左から4個め。
→
また、これら13枚のうち、ウィリアム・モリスのデザインは4枚だそうですが、
特に注目すべきパネルがあります。
このパネルのアーサー王の顔は、ウィリアム・モリスの自画像だとか。
おもしろいですね。
「モリス・マーシャル・フォークナー商会」 のステンドグラスは、
ウィリアム・モリスが総合デザイン・植物のデザイン・鉛線割りなどをし、
ダンテ・ガブリエル・ロセッティやエドワード・バーン=ジョーンズが絵を描く、
という分業で、非常に多くのステンドグラスを制作しました。
注:
「モリス・マーシャル・フォークナー商会」 (1861-1874年) と
「モリス商会」 (1875年以降)
を一緒に記載している文献が多いのですが、
厳密に言うと別です。
これまでのクリフ・カースル博物館のレポート
(2016年6月 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」 )
・2016.11.14 クリフ・カースル博物館 レポート-5
・2016.11.12 クリフ・カースル博物館 レポート-4
・2016.11.10 クリフ・カースル博物館 レポート-3
・2016.11.09 クリフ・カースル博物館 レポート-2
・2016.11.07 クリフ・カースル博物館 レポート-1
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