メッス レポート サン・マルタン教会 1
今回からしばらく、メッスの街のそのほかの教会 (3つ) のステンドグラスをレポートします。
引き続きおつきあいください。
まずは、「メッスのサン・マルタン教会」 (Eglise Saint-Martin de Metz)
この教会の目的は、「シャルル・マレシャル」 のステンドグラス見学です。
「マレシャル」 といっても、あまり聞き覚えがないかもしれませんが、ステンドグラスの歴史上かかせないので、ぜひ覚えておいていただきたいです。
※ シャルル・マレシャル(Ch.-L. Marechal)
写実的で絵画的な作風が特徴のメッス派を代表する画家。
かなりの数のステンドグラスを制作した、19世紀を代表するステンドグラス作家。
サンテチエンヌ大聖堂からメッス駅の方向に歩いて来ました。
「メッスのサン・マルタン教会」 の外観です。
サンテチエンヌ大聖堂は、ジョーモンという黄色い石が特徴的でしたが
ここも黄色です。部分的に修復されていますが・・・
さぁ、中に入ってみましょう。
聖堂内のレイアウトはこちら。
この手書きのポスターに、以下の
5番 1878年
6番 1850年
7番 1850年
3箇所がマレシャル作と書いてあります。
まずは、5番の後陣のマレシャルのステンドグラス。
モデルさんと比較すると、ここの大きさがわかるかな?
拡大して見てみましょう。
ステンドグラスに近づけないので、はっきりとは撮れなかったのだけど・・・
この位置で少し右を向くと・・・
全部で5本のランセットがマレシャル作のようです。
5枚組のマレシャルのステンドグラスの一番右側。
この後陣を外から見ると・・・
丸く張り出している部分が後陣ですね。
昼前だったので、光線具合がとてもよくステンドグラスが綺麗に見えました。
これ本当にステンドグラスの絵付け? と思うくらい写実的で絵画的に描かれているのが、マレシャルの特徴ですが、なかなか近づいて見れない・・・
フォンテンブロー城に、ナポレオン三世が買った、パリの万博に出展されたマレシャルのステンドグラスがあるそうです。行くことがあったらぜひ行って見てください。
ところで、シャルル・マレシャルは
個人住宅にステンドグラスを入れることになった草分け的存在でもあります。
個人住宅といえば、修復工事中だったナンシーのマジョレル邸が来月くらいには完成するそうです。行きたいなぁ〜
次回も、サン・マルタン教会のレポートです。
● 「メッス」 のブログのまとめ:
1. 2020.01.17 メッス レポート サンテチエンヌ大聖堂 1
2. 2020.01.19 メッス レポート サンテチエンヌ大聖堂 2 (シャガール)
3. 2020.01.20 メッス レポート サンテチエンヌ大聖堂 3 (シャガール)
4. 2020.01.21 メッス レポート サンテチエンヌ大聖堂 4 (ヴィヨンとビシエール)
5. 2020.01.21 メッス レポート サンテチエンヌ大聖堂 5 (ステンドグラス)
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