更級日記より
前回のブログでMakingをご紹介した、更級日記をテーマにしたウインドウパネルをご紹介します。
杉山寛美さんの 第44回びどりを作品展 (2025年9月 大倉山記念館) のウインドウパネル作品です。

春秋優劣論
更級日記(和泉式部)より
作家名: 杉山 寛美
技法: 絵付け・サンドブラスト・鉛線
※ 作品の写真の転載・転用、およびデザインの転用を固くお断りします。



【本人のコメント】
「春秋優劣論」更級日記 (和泉式部) より
平安時代に生きた和泉式部(当時35歳)が記した「更級日記」の中から、
今回は1042年のある10月初旬に、源資通(みなもとのすけみち・当時38歳)
とめぐり合い、同僚女房と三人で、四季の風情を語り合う場面に想いを馳せて。
源資通 「あなた方は春と秋のどちらをお好みになりますか?」
一緒にいる女房 「私はおぼろに見える 春の夜の月に心惹かれますわ〜」
「あさみどり 花も一つに 霞みつつ おぼろに見ゆる 春の夜の月」
源資通 「それでは、あなたは春の夜に御心が留まるようですね。」
「おや、もう一人はどなたですか?」
和泉式部 え〜、わたし?(この時、初対面 (\(◎o◎)/!)
このままでは春秋の優劣の評定は、春に軍配が上がってしまい、
同様に思われるのも癪に障るわね〜と思い、おもむろに詠む。
「人はみな 春に心を 寄せつめり 我のみや 秋の夜の月」
源資通 「それでは今宵より、暗い闇の夜に時雨がぱらつく折は、
秋の夜の月がより一層心にしみて感じることになるでしょうね。」
などと言って、自分が誰であるが相手に知られまいと思って別れます。
ここで、氏素姓を知られたくないという思いを表してはいますが、その後、ただ好ましい話し相手だったという印象を、その人の心に刻み付けたいという気持ちと、作者がひそかにその人のことを心に抱いていたいという願望が省略されているようで、如何にも奥ゆかしく意味深?な別れをします。
然しながら、別れたそのあと、二人は2回すれ違いますが、あの「源氏物語」のような展開にはならず、話し合うこともなかったとか。
【会場展示風景】

ご自宅では、この作品の右側には
「紫式部物語 −光源氏が愛した姫君−」 (第42回 びどりを作品展 2023.9)
が設置されているのだそうです。




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