2016/09/01  (木) 

カンタベリー大聖堂 レポート 4

カンタベリー大聖堂のレポートを続けます。

(6月の 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」

           

           

前回のブログで、レオニーさんが解説しているパネルの手前の2枚のステンドグラスがこちら。

何百年もたって、ガラスが腐食する、ということがわかってきた。
などの説明を受けています。

           

 

           

ね〜、中世の気分に浸っていただきますよ〜!

           

下のパネルは、レオニーさんに解説していただいているパネルの一部拡大部分。
実在する人物の病気が治ったなどの奇跡の物語。

           

           

そして、やっと会えた! 

聖トマス・ベケット!

一番下が、大司教の衣装を着たトマス・ベケットです。

           

ご存知、カンタベリー大聖堂といったら、「聖トマス・ベケット」

殉教して聖人となってからは、世界中から巡礼が続いているという「聖トマス・ベケット」。

トマス・ベケットの生涯とベケットがおこした奇跡が描かれています。

           

ちなみに、修復前のベケットのお顔はガラスや絵の具が酸化して、黒っぽくなってしまっていたのですが、どの色も綺麗によみがえっています! (1908年に修復したとか…)

本で見ただけだったので、実物を見れて感激!!!

           

           

ゴシック建築の大聖堂で、こんなに至近距離で下の段のステンドグラスが見れるのは稀です。

           

ステンドグラスの修復技術が非常に高い、という意味でも

「ステンドグラスの聖地」と呼ばれているのです。

           

このブログの最初の3枚もそうですが、12Cや13Cのパネルが、このように良い状態で見れる、ということは修復技術の高さを物語っていますよね。

           

           

          

さきほど、

こんなに至近距離で下の段のステンドグラスが見れるのは稀

           

と書きましたが、石を投げられたりして本当に多くのステンドグラスが壊されてしまいました。

           

このステンドグラスは修復されて残っています。


          

下の段の拡大すると・・・

おー、よだれが出そうな古きよき時代のステンドグラスだ!

          

このステンドグラスは、修復中ですが、スクリーンが下がっています。

レオニーさんがめくってみせてくれました。

          

聖堂内にある展示物のためにも

このスクリーンによって、

左右のステンドグラスと同じような光量に調整されるのだそうです。

(この窓は南側ですからね〜、そういった気遣いが必要なのでしょうね)
           

           

今回のツアーのテーマは、特に19Cのステンドグラスがテーマ・・・ でしたが、

中世に酔いしれました。

          

日本には、19Cのイギリスのステンドグラスのコレクションがたくさんありますが、

こちらでは中世のものは大事にするけど、19Cのは、海外流出しても構わない…

くらいに思っているのかもしれないな、とふと思いました。

          

次回もまだまだ、ステンドグラスのレポートを続けます。


           

これまでの「カンタベリー大聖堂」 のレポート:

           

・2016.08.31 カンタベリー大聖堂 レポート 3

・2016.08.29 カンタベリー大聖堂 レポート 2

・2016.08.28 カンタベリー大聖堂 レポート 1

           

・2016.08.20 カンタベリー大聖堂で聴いた鎮魂歌 番外編
・2016.08.17 カンタベリー大聖堂で聴いた鎮魂歌 つづき

・2016.08.15 カンタベリー大聖堂で聴いた鎮魂歌

           

・カンタベリー以外の、「イングランド ステンドグラス見学ツアー」 のレポートはこちら:

           


           



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