斫りは「はつり」と読みます
前回からお伝えしている 教会のステンドグラス窓は、スティールサッシに白パテでガラスを固定していました。これは、珍しいことではないのですが、この白パテを “斫る” (取り除く) のが問題でして…
斫り屋(←こういう専門の業種もあります) が手配できるかどうか!!!
ちなみに、“斫る” は “はつる” と読みます。
白パテを扱う職人さんは、ただでさえ少ないのに、震災後の重要文化財の修復のために東北に行ってる人が多いから、見つからないかもしれない…
だけど、工事の行程から考えるとお盆前に作業しなくてはならない!!!
そのような中、運よく、お盆前に作業してくださる職人が見つかりました。
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。
聖堂内に、斫る音が響き渡ります。
よい職人さんの出す音って、とてもリズムがいいですよねーーー。
それもそのはず、鳩山一郎邸のステンドグラスの修復など、各所の重要文化財を手掛けた職人さんたちです。
なんと、幸運な!!!
本当にラッキーなことなのです。
KガラスのK様。職人さんたちの手配、本当にありがとうございました。
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。
白パテを扱う職人さんは、後継者が育っていないため人数が少なく、引っぱりだこ。
現在は、比較的高齢の方しか残っていないとか…
年齢とは関係なく、早かったです…
そして、ステンドグラスを割らないでとる!
さすがです!!!
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。
でも、いきなり40度の酷暑が続く日々。
屋外の作業に慣れている職人さん達でも、こんなに汗かくことはないのに…
と言っていました。
汗でびっしょりの作業着を乾かしながらの作業でした。
心配していた、北側にもしっかりとした足場を立てていただきました。
斫りは、斫り屋さんに任せて、私は修理するステンドグラスを早く工房に持ち帰らなくてはなりません。
他の工事や、プロの斫り屋さんの邪魔にならないように、北側に来てステンドグラスの斫りをしました。
隣の高校の3階くらいの高さかな?
高いので割と涼しいです。
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。
下の写真は南側。
うーー、やはり北側より暑い! でも、ここも高いので涼しいです。
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。
涼しいといっても、ちょうど40度が続いた頃。
汗は、
32度くらいだと、ポタッ、ポタッとたれ、
36度くらいだと、ダラダラと落ち、
40度になると、ドーッと流れ続ける
ということがわかりました。
次回のブログも、斫りネタが続きます。
コンコン、コンコン。コツコツ、コツコツ。