2013/11/20  (水) 

修復は、汗・ほこり・虫の三重苦

教会のステンドグラスの修復 のレポートを続けますが、こんな苦労もありました。

「ステンドグラスは美しい」 ので、素敵な仕事と思われることが多いのですが、一に体力、二に体力、三に体力…で、おまけに埃まみれの仕事です。

       

今回は、40度超えの真夏の作業でしたので、「汗」 は、とにかくよくかきました。

       

そして、建物の補強工事の瓦落とし、壁を剥がし… の作業の合間をぬってでしたので、とにかく、「ほこり」の中の作業でした。

       

工房に帰って、ステンドグラスの修復作業も、「ほこり」の中の作業です。

       

ステンドグラスを解体すると、鉛線とガラスの間のパテが、粉状になって飛び散るのです。

向かい側で作業している嶋本先生に、飛び散らないように衝立をたてて、解体しました。

それでも、工房中がほこりだらけ!

ゲホッ、ゲホッ!

       
       

しかし、教会の工事現場では、「汗」、「ほこり」 に加え、もう一つの苦難が!!!

       

それは、「蚊」 です。

       

窓に向かって、一生懸命作業していると、目の前を、蚊がブンブン。

前が見にくいほど、蚊がブンブン、ブンブン。

というわけで、写真のように、虫よけネットが必需品となりました。

        

       

「虫よけネット」 とは、ネットに薬剤を含浸されていて、つるしておくだけで虫をよせつけなくなるというもの。たしかに、これがあれば、目の前を蚊がブンブンして作業できない、ということはありませんでした。

かなり! 効きます!

       

私、高橋は、細い足場の上で、身をくねらせて蚊をよけながらの作業で… 

ホント危ないわ、疲れるわ・・・ 

「虫よけネット」のおかげで、命びろいしました。

       

       

教会の地下では、授業がない日に、嶋本講師が高円寺教会に来て、取り外したステンドグラスの保管作業をしました。

       

取り外したステンドグラスは、時期を見て、また窓に戻すまで、保管しておきます。

これが、228枚ほどありますので、これも大変な作業です。

ここでも、虫よけネットなしには、作業できませんでした。
       

               

他の職人さんたちも、休憩が終わり足場に上がっていく前に、シューッと防虫スプレーを一吹きしています。

腰に下げている工具類の中に、防虫スプレーも必ず入れていました。

       

       

「汗」 「ほこり」…

そのほかに、「蚊」 と戦っていたのでした。

       


       

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窓にはめてあるまま修理
ガラスの取付け-1