フィレンツェ・ドゥオモ レポート-2
前回 に続き、 2013年6月 みきデザイン工房主催 イタリア ステンドグラス見学ツアー のフィレンツェ・ドゥオモのレポートを続けます。
フィレンツェは、15Cイタリア芸術の中心となった街です。
15C、メディチ家の支配するところとなり、金に糸目をつけないパトロンであったため、フレスコ画、彫刻、ステンドグラスの傑作にめぐまれたのです。
ですから、このドゥオモも美術館のような贅沢な空間でした。
左の写真は、聖堂内のステンドグラスの見取り図です。
イタリア見学ツアーに参加した方は、参加時に配布したガイドブックを参照しながら、今日のブログを見てくださいね。
ドイツのケルンのドゥオモや、ミラノのドゥオモに入った時は、ひとまわり全部ステンドグラスなので、入るなり 「ステンドグラスのプール」 の中にいるような感覚でした。
でも、フィレンツェ・ドゥオモは、
“ゴシック建築であって、ある意味ゴシック建築ではない”
ので窓が小さく、「ステンドグラスのプール」 という感じではありません。
しかも、入ってみてわりとシンプルなのに驚きました。
(「イタリアのドゥオモの中では」、と前置きした方がいいかもしれません。)
非常に巨大な大聖堂で、イタリアではミラノ大聖堂に次ぎ2番目、世界でも4番目の大きさなのだそうですが…
シンプルといっても…
このドゥオモには、44枚のステンドグラスが入っています。
今回はまず側廊のステンドグラスをご紹介します。
外から見ると、北側の外側はこんな関じ。
中に入って…
この写真は身廊から後陣方向をとった写真です。
今日は、この立ち位置から見て、左右の側廊の窓のステンドグラスを紹介しましょう。
左側が北側です。
上部がアーチ型になっている窓が、両側にたしか4本ずつありました。(ちょうど写真が切れていて、アーチ型わわからないけど…) 両側の2本ずつが修復中でした。残念!
ここには、各6人の聖者が二人一組で3段に配されています。
着工から140年以上の歳月をかけ建設された聖堂なので、いろいろな時代の文化が混ざり合っています。
このステンドグラスは、構図や、人物の表現方法からして、ルネサンス美術の影響を強く受ける前のステンドグラスじゃないかな?
次回も、まだまだレポートが続きます!