「みきBLOG」　ステンドグラス工房の一日

「ガラスに詩を彫りました」　という前回のブログで紹介したランプをご紹介します。東日本大震災の余震が続く中、怖く不安な想いで制作したことを覚えています。　2011年9月　第31回びどりを作品展の出品作です。

W:200×D:200×H:480mm

サンドブラスト・フュージング・ダブルガラス　

※作品の写真の転載・転用、およびデザインの転用を固くお断りします

【本人の感想】

「慰霊」、「鎮魂」の気持ちを込めて制作いたしました。
アメリカのダイアナ・ドーンクライダー（Diana Doan-Crider）さんの『The Oak Tree（ナラの木）』　という詩を、サンドブラストで彫りました。（ラピッドマスク使用）行燈の3面に詩が彫ってあります。

この行燈は、ガラスが2重になっています。外側には紫色のグラデーションのガラス（※）で、そこに詩が彫ってあります。電気を消した時の方が、詩がよくわかります。

※ドイツのランバーツ社で買ってきたガラスで、下から上へ紫色が薄くなっているグラーデーションのガラスです。（写真ではちょっとわかりにくいですが…）
　　

内側は、いろいろな色のガラスに、いろいろな色のガラスパウダーを焼き付けたガラスで作っています。

モチーフにしたのは、東日本大震災で大きな被害にあった東北地方の県の木（ケヤキ、キリ、アカマツ、リンゴ、シャクナゲ、バラ、ナラ）です。

四面を横に並べるとこんなカンジ　↓　です。

※　行燈の枠もデザインし、アイアンクラフト 天使廊 さんに頼んで鉄で作ってもらいました。ありがとうございました。

※　このランプは、2012年3月現在、「atelier AiAi 吉祥寺 雑貨店」　で展示中です。

・第31回展の他の作品　（1）　（2）

・本人ホームページ

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