クリフ・カースル博物館 レポート-4
「クリフ・カースル博物館」 ステンドグラスのレポートを続けます。
階段をのぼって二階に行きましょう。
立派な木製の階段です。
この窓、一番上にラファエロの聖母子のデザインのステンドグラス。
その下の暖色系のステンドグラスは、おそらく中世のステンドグラス。
下の2段は、ヴィクトリアン・ステンドグラス。
この窓だけで、時代によって、ガラス・デザイン・手法が異なることがよくわかります。
今回のツアーのテーマは、
「19Cにステンドグラスがどう変わっていったか」 です。
19Cの前半に、「ヴィクトリアン・ステンドグラス」 とくくられる時期がありますが、
このようなステンドグラスが、まさに「ヴィクトリアン・ステンドグラス」 です。
・・・なんてことを、高橋講師が解説している写真。
シルバーステインの使い方なんかの説明もしたかな。
2階から見た大きなシャンデリアと、ステンドグラスの大窓。
両側には絵画。
映画で見るようなお屋敷です。
この写真をとった後ろには、こんなステンドグラス・・・
上のパネルの右上のアダムとイヴのパネルをご覧ください。
ルネサンスの影響を強く受けているし
ウサギや鹿・・・ エマイユを多用してガラス絵のように描かれています。
この後、どんどん鉛線が邪魔ものあつかいされ、ガラス絵が流行っていきます。
このムーブメントが、17Cにかけて、ステンドグラスがすたれていく要因の一つとなってしまいました。
そのステンドグラスを救った19Cのステンドグラス。
さきほどの「ヴィクトリアン・ステンドグラス」。
そして、そのあと、ウィリアム・モリスの影響を強く受けていきます。
次回は、いよいよ、このギャラリーのレポートです。
これまでのクリフ・カースル博物館のレポート
(2016年6月 「イングランド ステンドグラス見学ツアー」 )
・2016.11.10 クリフ・カースル博物館 レポート-3
・2016.11.09 クリフ・カースル博物館 レポート-2
・2016.11.07 クリフ・カースル博物館 レポート-1
【みきデザイン工房 の生徒さんへのお知らせ】
「ワンダーらんど 2016」 で買ってきたガラスやランプベースなど
恒例の 「おすそわけセール」 を開催しております。
期間は、2016年11月22日(火)までです。
無くなりしだい終了となりますので、お早目においでください。