ランバーツ社訪問 レポート-4
「ドイツ - ステンドグラス見学ツアー」 の時の 「アンティークガラスの製造見学」 のレポート-4です。
今日は、シリンダーから板ガラスになるところをレポートします。
いっぱい並んだシリンダー。これがどうやって板状になるのよ!? と興味深々でしたね。
上の写真のように、一つひとつ丁寧に作ったシリンダーが徐冷を終えて並べてあります。
このいっぱい並んだシリンダーを、ベルトコンベアーにのせていきます。
皆で「行ってらっしゃ〜い!」 と見送っています。
シリンダーの上部にはカッターでスコアを入れた割れ目がありますから、窯の中でシリンダーが熱せられトロンとしてきて、両側に開いていきます。窯の反対側に職人さんが待ち受けていて、両側に開いていくガラスを、棒? でうまく左右に開いたかを確認? 補佐? します。
ジャーン! これで板ガラスの出来上がりです! あとは冷ますだけ。
そのまま、ベルトコンベアーに乗って移動しながら徐冷され、↓ここに出てきます。
次々に出てくるガラスを取り出し、立てかけていきます。
そして、これを倉庫に収めていきます。
アンティークガラスは、12世紀からその製法は変わっていません。ですから、「ドイツ - ステンドグラス見学ツアー」 で見学した大聖堂、教会堂のステンドグラスはほとんどこのような手法で作られているのです。
一つのチームで作る数は限られているわけで・・・ 高さ10数メートルといったステンドグラスをたくさん見学しましたが、いったいどれだけガラスを作ったんだ! と想像するだけで気が遠くなります。
レポートは次回も続きまーす! え〜? これで終わりじゃないの?
そうです、アンティークガラスは奥が深いのです。お楽しみに!
明日、1月30日はステンドグラスグループ びどりをの新年会(昼食)。同時に、鳩山会館と小笠原邸のステンドグラス見学です。どちらも、小川三知のステンドグラスが入っていることで有名ですね。小川三知は、日本で最初のステンドグラス作家として知られています。ドイツばかりではなく、日本国内のステンドグラスも見学しましょう! 明日は80〜90年ほど前の日本のステンドグラスに想いをはせてみましょう。