“みきっこ” ミラノへ行く! -2-
前回に続き、ミラノ・ドゥオモのステンドグラスです。
↑ 中央のパネル
後陣の中央は、ヴィスコンティ公爵の命により、14〜16Cに制作されたもので、聖書の黙示録を描いたものです。
何名か描き手がいたのでしょう。タッチが異なっている部分があって面白かったです。
現在のステンドグラスは、19Cに修復されたものだそうです。
↑ 右側のパネル
右側と左側のパネルは、新・旧約聖書の130場面を描いたもので、19Cに制作されました。
3つの大窓を見ていると、ドイツでは見なかった色使いで、しばらく色の海に浸っていました。
イタリアには珍しく、窓の横幅もあるので、大変豪華でした。
しかし、落ち着いて見ていくと、左右のパネルが中央のパネルと大きく違うのは、あまり鉛線を入れずにエマイユを多用していて描いてしまっていることかな。
(大聖堂内には、ほとんど一枚の絵のようになっていて、ステンドグラスにする意味あるのかな… と思うくらい、もっと鉛線が少ないパネルもありました。)
残念ながら、ガラス絵が好まれる傾向にあった時代を反映した作品です。
そして、こうした傾向が、18〜19世紀にかけて、ステンドグラスを衰退させてしまった原因となってしまったのです。
↑ 左側のパネル
この聖堂内で、イタリアのルネサンス前後のステンドグラスの歴史を体感できます。
・遠近法を使った構図
・写実的な人体の描写
・感情表現が増した人物の表情
・光と影を表す陰影…
上記は、13〜15世紀にかけてルネサンス絵画の技法を取り入れ進歩したものです。
今回のツアーでは、特に、「ルネサンス美術がステンドグラスに与えた影響」 をポイントを置いて見学してきました。
何しろすごい!!
真中の黙示録のステンドの中の一画面が、構図と言い、中間色の色と言い、気に入って写真を撮りたかったけど、携帯ではなかなかうまく撮れなく、カメラを持っている人に頼んで取ってもらいましたが、何しろすごい数の画面があるので、どの画面かを説明するのさえ難しい-----!その上黙示録のお話さえ覚えていないので、勉強不足で申し訳ございませんでした。本当にただただすごいすごいのみで、お祈りの椅子に腰掛けさせて頂き、ぼーとしておりましたら、寝ているのではないかと心配されました。
でも、これぞステンドグラスの代表作!この次に行くときは黙示録を勉強していきます。
ガツンとね!
ステンドグラス見学の最初が、このミラノ・ドウォモで“ガツン”と来ましたよね〜。しかも、その直後、ステンドグラスに満腹でボォーッとしたままレストランに行き、ミラノカツとミラノリゾットを食べて、お腹もガツンと来ました。
私も黙示録は中学生の時に読んだきりです。ちゃんと読み直そうと思いました。
HFさんは「気に入った一画面を模写しよう」としていたのですよね? どなたかのカメラにその写真入っていましたよ〜。
「黙示録を勉強してから行く」といい、さすが“みきっこ”です。
みんなすご〜い
黙示録、聴いたことはありますが読んだことはありません。
内容を知っていると、ステンドを見ても楽しいでしょうねぇ。
図録ありますよ
ミラノ・ドウォモのステンドは大きすぎて精度の良いカメラでないとアップで綺麗に撮れませんね。教室に図録がありますので、お気に入りの画面を探してみてください。
スマホでピンチアウト
スマホでブログを見ると、指二本で自由にズームできるので、PCモニターで見るより便利かも。
望遠の倍率が高いカメラで撮った方の写真を見ると、面白かったです。
カメラには収まりきらないスケールってことですよね。やはり、この目にやきつけてくるしかないわね。