ガラスのマチエール
「マチエールの異なるクリアのガラスだけで、作ってみるのもおもしろいですよ!?」
と、パネルの背景部分のガラス選びをしている生徒さんにアドバイスしました。
返事が返ってこないので振り返ってみると、その方以外の同じ作業台の方も、頭の上に “? ? ?” マークが見えました。“マチエールって何?” と思っていたのだそうです。
マチエールは、フランス語で“matiere” と書きます (英語では “material”(マテリアル)です )が、「素材」、「ものの肌合い」、「表面の質感」という意味です。
マチエールは、絵を描く際、色合いや艶、塗り方、タッチを変えるなどして、素材・材質によってつくり出される美術的効果を表わす言葉として使われています。「絵肌」、「画肌」、「テクスチャー」とも言われます。“マチエール” という言葉は、ステンドグラスの素材のガラスの表面を表わす際にも使います。
例えば、このパネルのように、クリアのガラスだけでも、「マチエールの異なるガラスで作る」ことによって、おもしろい効果を表現することができます。
「マチエール」の種類を表わす代表的なものだけでも、以下にご紹介します。
ソフトリップル
クラッケル
リーミー
スモールハンマード
グラニト
フィギュア
グルーチップ(フェザー)
ウォーター
ウォーターリード
上記のほかに、「ハンマード」、「リップル」、「ストリーム」、「クリンクル」、「レインウォーター」・・・とまだまだ、種類はたくさんあります。しかも、上の写真はクリアだけですが、各色ごとに揃っていますので、制作している作品のモチーフの質感に合わせて選ぶことができるし、選び方の良し悪しで作品も変わってきます。
ガラスを選ぶ時に、ご紹介しますので、是非、質問して呼び方も覚えてくださいね。
※6/4のブログ ガラスを選ぶ(3) の エントランスの「ガラス説明コーナー」でもご紹介していますので、ご覧になってひとつずつ覚えてくださいね!