2011/03/29  (火) 

聖シュテファン教会のシャガール

2010年11月に訪れた、ドイツのマインツにある聖シュテファン教会のレポート最終回です! 

   

これまで、以下のようにレポートしてきました。(後から写真追加してるので、もう一度見てね!)

 • 2011.03.27 聖シュテファン教会-被せガラス
 • 2011.03.24 聖シュテファン教会-3 側廊と袖廊
 • 2011.03.21 聖シュテファン教会-2 西側 聖歌隊台 
 • 2011.03.18 シャガールのステンドグラスの前で祈り 東の祭壇後陣

 

マルク・シャガールのステンドグラスと聞いてすぐに思い出すのは“あの独特な筆使い”の絵なのではないでしょうか? というわけで、前回のブログは“被せ(きせ)ガラス(フラッシュガラス)”についてでしたが、今回は、絵付けについてです。
 
教室では、「マルク・シャガール自身で描いたんですか? 下絵だけ描いて、あとはステンドグラス工房に任せたんですか?」という質問が多いです。

 


 
全部ではありませんが、ガラスにもマルク・シャガール自身がグリザイユで描いたのですよ。(先日、「美の巨人」をテレビで見ましたか? イスラエルの「12部族のステンドグラス」もシャガール自身が描いていましたね。土曜日の姫へ:DVD貸してくれてありがとう! 見たい方は工房にありますよ! お申し付けください。 )
 
北東の窓は、ここだけ幅の広い大きな窓なのですが、特に、ここは98歳のマルク・シャガール自らが描きたいと希望し、St.Just-sur-Loire でガラスを酸抜きしてグラデーションをつけた後、鉛線の位置も含めデザインし、グリザイユで細部まで描いたそうです。

このパネルの右下にChagallとサインしてあったのをちゃんと見ましたよ。

 

この窓には、ひときわ透明感があり、明るい色の部分がありますが、そこは “入口” を意味しているそうです。

それに比べて東祭壇の後廊の中央の3本は深い青ですよね。

 


 

西側の聖歌隊台の後ろから差し込む光は、東の祭壇へと向かい、南北の側廊はシンプルなデザインの変化にとんだブルーの内陣で融合していく… 

 

そして、中央の深い青にひきこまれていく… 

教会内の108メートル(だったか…?)の空間の中で、この神秘の世界に浸りましたね〜。
ただ、浸るだけでいい…
 


 
といいながら、まぁステンドグラス屋ですから、やっぱりウンチクをたれたくなります。

  
マルク・シャガールは、1984年11月に、この窓を描き終わった数ヵ月後の1985年の3月に神に召されたそうです。ユダヤ人の彼は、フランスとドイツの友好の証として、この仕事を引き受けたそうですが、マインツ市や銀行からの寄付の他に、最大の後援者はマルク・シャガール自身でした。つまり、一切の報酬は受け取らなかったそうです。

マルク・シャガールは、マルク・シャガールも妻のババ・シャガールも、残りのステンドグラスは、シャルル・マルクにつくってほしいと希望したそうです。シャルル・マルクについては前回ちょっと紹介しましたね。

シャルル・マルクは単にマルク・シャガールを模倣するだけでなく、一人のアーティストとしてその世界をもっていました。彼の存在により、同じアトリエで被せガラスを使い、この教会のステンドグラスを完成することができたのです。
   
※ ちなみに、前述の「美の巨人」には、シャルル・マルクの息子さんが出演していました。いつ収録したのかはわかりませんが、ブラッド・ピット邸のステンドグラスを制作中ということでした。

 

以上、1000年を超える歴史を持つ、聖シュテファン教会の見学レポートでした。
また行きましょうね!

 

 


 

 



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聖シュテファン教会-被せガラス
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