2008/05/25  (日) 

第四日曜日は、絵付け授業の日!

第四日曜日は、月に一回の江本先生の絵付け授業の日です。

 (右奥が江本先生。)

 

江本 正実先生は、横浜で「スタジオ ピッツォリーノ」という制作工房を主宰していらっしゃる、日本のステンドグラスの絵付けの第一人者です。ステンドグラス協会の副会長もしていらっしゃいます。

江本先生は、武蔵野美術大学卒業後、イタリアのサンテ・ピッツォール工房にてステンドグラス絵付け技法を習得された方です。「ピッツォリーノ」は、イタリア語で「ピッツォール」さんの子供・弟子を意味するそうです。

 

日本の絵付けは、フランスの(特に、ステンドグラスの修復の技術を学ぶために出来た)学校で学んできた方と、江本先生のようにイタリアで学んで来た方とが教えることによって、広まってきたようです。

昔の教会や建物に使われているステンドグラスは、長年の風雨(特に酸性雨)によって浸食され、ガラスが薄くなり、やがて割れてしまいます。ですから、当然修復が必要になります。 → 古いステンドグラスを修復する職人も必要になります。

(私も日本のある教会の修復を手伝ったことがありますが、ガラスってこんなに薄くなるのぉ? というくらい薄くなります。) 

 

江本先生は、修復方法だけを習ってきたわけではないので、緻密で繊細なペインティングが特徴で、細い筆で丁寧に表現します。特に肌は、針先で表現していきます。私たちは、こういった手法の絵付けを学んでいますが、もちろんご希望の方は、大きめの筆で大胆にハイライトをつけていく手法も学ぶことができます。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今日は、新しい生徒さんが増えた!ので、「針筆」をつくりました。

 

 ・竹の箸にドリルで穴をあけます

 ・穴に縫い針を入れます

 ・ボンドで止めます

  

 

 

 

 

 

  

これで、グリザイユ(絵の具)の粒子を、一粒づつつぶしてハイライトをつくる。

筋肉や、骨格を意識しながら、この針筆でひっかいて形作るという作業をします。

 

 

※絵付け教室は、若干の空きがありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

http://www.miki-designkobo.com/annai.html#annai1

 

| コメント(0)

コメント記入欄




“垂直二等分線”を書けますか?
ステンドグラス修復の仕事