2008/05/29  (木) 

“ろう付け” という作業(1)

またまた、絵付けネタですが、“ろう付け” という作業があります。
窯から出したガラスを、透明なガラス板に“ろうで貼り付ける”作業のことです。

 
鉛線で組む前のガラスを“ろう”で貼り付ければ、壁面に設置したライトボックスに “立てて” 、絵をかくことができます。 
机の上に置いたライトボックスで絵を描くと、絵を斜めに見て描くことになってしまいます。そうすると、出来上がった絵は、上下に間延びした絵になってしまうのです。

 
油絵でも水彩画でも、たいていイーゼルにキャンバスを立てかけて描くのは、目とキャンバスに誤差をなくすためです。ステンドグラスの絵付けも同じことですので、ガラスを立てて目線と同じ角度で描くようにするために、“ろう付け”という作業が必要になります。

 

これは、電気でろうを溶かす道具です。

(絵付けの制作工房などでは、小鍋に入れたろうを火で溶かして、小さなスプーンで同じ作業をするのですが、うちのような教室だと、煙臭くて他の生徒さんに嫌がられてしまいますので、電気溶かしています。)

 

 

 

厚めのガラス(5mm)に、焼成したガラスを並べます。ガラスのつなぎ目(鉛線で組んだ時に接続する箇所)を、ろうで止めていきます。電気のピンにろうをつけると、熱でろうが溶けて、つなぎ目の上に垂れます。

 

 

 

 

 

全部の箇所を止めます。そうすると筆でたたいたくらいでは落下しないくらいに貼りつきます。

ただし、ビミョーなテンションで “仮止め” しているだけですから、慎重に!

 

 

 

 

 

 

 http://www.miki-designkobo.com/class.html

で、こんな写真をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。

これは、実はこのような“ろう付け”をしてから、制作しているところなのです。

 



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