コパーテープ巻き (2)
今日、昼過ぎには工房内が30度を超え、久しぶりにクーラーをつけました。しかも大きな鉛線のパネルを作っている人が6名。私も昭和初期の大きなパネルの修復中で、合計パネル制作が7名。ランプ制作中の方が3名と、どの作業台も“熱く!” 賑わっていました。
で、その中のパネルのデザインを描いている生徒さんに「アメリカ式で作った方がいいですか?」と聞かれました。「アメリカ式」とは初めて聞く言葉だなぁ…。ニューヨークのティファニーが開発した手法だから「アメリカ式」とおっしゃっているのだろうと思いながら、聞き返しもせずに会話を続けました。
普通は、コパーテープを巻いて作る手法のことを、「ティファニー式」 とか 「コパーフォイリング式」 とか呼びます。
【コパー巻きの注意点】
●ガラスをコパーテープで巻く時には、まずコパーテープの真ん中にガラスを置くようにします。これが完成した時に綺麗かどうかに左右します。
●表側にかかりすぎて裏側はガラスの角にすらかかっていなかったり、その逆だったりしないように注意します。これでは半田をすることが出来ないし、補修しながら半田をしても綺麗には仕上がらないので、巻き直しましょう。コパー巻きの不出来は、直接出来上がりに反映します!
●テープ幅が、3.2〜12.5mmまで7〜8種類の幅のテープがあります。
基本的には極薄の時 5/32、通常 3/16、厚めのガラスの時 5/32inchと、ガラスの厚さに合わせて使い分けます。
●写真左側は通常のコパーテープ。
右側は、裏面がシルバー色になっていて、“シルバーバック”と呼んでいます。
透明度が高いガラスを巻く時は、裏面がコパー色(銅色)だと、斜めから見た時に、銅色に光ってしまい気になりますが、シルバーバックだと気になりません。通常タイプより価格は高めですが、例えばテラリウムなど透明なガラスだけで作る時などには、こちらを使っています。裏面が黒い“ブラックバック” もあります。
同じガラスでも、裏面が“銅色”、“シルバー”、“ブラック” というだけで、ガラスの色が微妙に変化します。上級者になると、そういった色の違いを考慮して使い分けしています。
昔のコパーテープは、ゴワゴワ硬くてよくガラスに沿わなかったり、接着が弱かったり、困ることが多かったですが、上記写真のメーカーが日本に入るようになってからは、巻きやすくなりました。(ただ、ロットによって接着しにくい時があるのが気になりますが、概ね気に入っています。)
今日の花:
(“今日の花” ? ん? そんなコーナーあったっけ?)
左側の紫の花は、“ベロニカ”
右側の黄色の花は、“エレムレス”
だそうです。新大久保の駅前の花屋さん、“はなとよ”さんの奥さんに選んでもらいました。
ベロニカ
我が家の小さな花壇にもありました。これがベロニカだったのですね。
母の容態から、私の怪我からと今年もお教室をお休みがちで御迷惑をおかけしております。早くランプ製作に入りたいのですが決算月も重なり今日も仕事をしています。
まとめて、来週はお昼から伺いますので宜しくお伝えください。
ベロニカ
お庭に、ベロニカが咲いているだなんて素敵ですね!
※どうなさったかな、と思っておりました。来週、お待ちしております。