2008/10/04  (土) 

絵付けの手順 (2)線描き・(3)一回目のシェイディング

9/8のブログ 「絵付けの手順 (1)色ガラスとガラス絵」 の続編です。スタジオ ピッツォリーノの江本先生から習った、イタリア流の絵付け技法を簡単にご説明したいと思います。

 

手順 (1)では、ガラスカットをお伝えしました。

左の写真のように、ガラスのカットラインを決めて、それぞれの色でガラスをカットします。

 

28回 びどりを作品においでになった方は、これが誰の肖像画かおわかりになったことと思います。(二つの肖像画のうち、どちらだったかも解りますかぁ?)
 ↓

手順 (2)は、 線描きです。

グリザイユをワインビネガーで溶き、絵付け用の穂先の長い筆を使って線描きします。

ライトボックスの上で、トレーシングペーパーに描いた下絵の上にガラスを乗せて、描いていきます。 

これで、何を作ろうしていたかわかっていただけたでしょうか?

 

ここで、窯に入れて、1回目の焼成をします。


 ↓

手順 (3)は、 一回目のシェイディングです。

線描きして焼きつけたガラスを、大きなガラス板に並べて、ろう付けします。

ろう付けしたら、イーゼルにキャンバスを立てかけて絵を描くように、ガラスを立てて描くことができます。立て型のライトボックスにガラス板ごと立てかけます。

 

ワインビネガーで溶いたグリザイユをガラス全面に塗ります。

 


 ↓

絵の具が乾いたら、ハイライトを筆などで取っていきます。油絵や日本画を描いていた方は、絵の具を足していく描き方をしているので、「ハイライトをとっていく」というマイナスの作業に慣れないようです。

 

ハイライトをとっていくと、立体感が出てきます。顔は、筆だけでなく、針筆、割り箸などを使って描いていきます。

今回は、風景のところにグリーンやブルーのエマイユを塗りました。(本当は、2回目のシェイディングの後にエマイユ彩色する)

 

 

終わったら、ろう付けをとって、窯に入れ、2回目の焼成をします。
 

次回は、

手順(4) 二回目のシェイディング

手順(5) エマイユ彩色

をお伝えしよう思います。

 



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