麦や米の一粒を想うパネル
10月に入って台風が多いので、各地の米どころで稲刈りが無事に終わったのか不安でしたが、昨日、我が家にもおいしい新米が届きました。長野県の木島平村のお米です。
今日は、みきデザイン工房のホームページの 「生徒さんの声」 にも掲載した生徒さんの作品をご紹介します。お米にも関係する? デザインです。
【本人のコメント】 K.K.
去年の2月、「このデザインでパネルを作りたいのですが・・・」と、工房を訪れました。
そして、先生曰く、
「できますよ。でも、ここまで細かくしても効果があるかどうかは・・」
このデザインは、フランク・ロイド・ライトの TREE OF LIFE と呼ばれるものです。
私はこの細部を、麦の実と捉えています。
当初は自宅の玄関に取り付けたいと思っていたので、このモチーフは、豊かな田園の風景に合うと思っていました。
麦や米の作り手は、その粒ひとつひとつをとても大切にしています。
心をこめて一粒一粒を大切にする気持ち。
そのような気持ちがこの細かい一粒一粒に表現されている。
といったデザイン解釈だったため、無理を通して結局そのまま作りましたが、まさかこれを、全部鉛で組むとは思っていませんでした!
この細部、縦に長い鉛で横に短い鉛を組み合わせているのではありません。
縄を編むように、同じ長さの鉛を互い違いに組んでいます。
ガラスカットやパテ詰めもさることながら、この作業の果てしなさ・・・
(作業中の写真は以前にもご紹介しました。こちらをクリックしてください。)
本当に仕上がるのか不安でしたが、それぞれの作業はとても楽しく、わくわくしながらやっていたので、途中でやめる気には全くなりませんでした。
そして、今年の3月、ようやく形を整えることができました。
重量的に不安になったので、結局、金工作家の方にお願いして衝立としました。
これまで、根気よくご指導いただいた、先生に深く深く感謝しております。
先生がいないと、この作品は絶対仕上がりませんでした。
本当にありがとうございました。
K.K.さん、制作お疲れ様でした。
たしかに田園に合いますね!
田園とライトのコラボも素敵です。
でも、田畑の緑や空の青が映りこんでいない写真が、あったらまた送ってくださいね。
多くのガラスの中から、特に黄色にこだわって、ランバーツの黄色・オリーブ色・カーキ色を選んだのだけど、色がよく出ていなくて残念!!!
工房で見た人は、すごく素敵だったことを知っているのだけど…