2013/03/08  (金) 

ゲルニカ 大震災に寄せて

もうすぐ、大地震と大津波が起きたあの日、3月11日…。

2年前、東京にいる私たちも、余震が長引いて不安な日々の中、どうにか正気を取り戻そうと、皆が力を合わせていたことを思い出します。

 

今日、紹介する作品もそういった思いから制作し、第32回 びどりを作品展 に出品したステンドグラスパネルです。

 

  

 

   

 

 

 

     

「ゲルニカ 」  (原画:ピカソ)

TSUNAMI 2011.3.11

 

作家名: 田久保康子

 

びどりを展 出品回数 17回 ・ ステンドグラス歴 19年

技法: 絵付け・サンドブラスト

 

※作品の写真の転載・転用、およびデザインの転用を固くお断りします。

  

   

 

【本人の感想】

東日本大震災は、私に大きな衝撃をもたらし、ピカソの大作 「ゲルニカ」 をステンドグラスで制作したいという想いに繋がった。

 

反戦・平和のシンボルとして有名なゲルニカは、スペイン内戦の無差別爆撃による怒りから描かれたというが、牡牛と牝馬、母子と3人の女、死んだ兵士と傷ついた小鳥、一輪の花、不気味に光りを放つ裸電球など、これはまるで津波に襲われ、原発におののく3月11日の光景と同じではないか。

    
   

 

 

    

原画はモノトーンだが、ステンドグラスの美しさも感じてもらいたく、青系ガラスを加えた。

 

当初は暗めの青を使う予定だったが、希望の光をあてたくなって、明るいブルーも加えていった。窓から見える空と海のブルーである。

  
基本的には原画を模写したが、ステンドグラス用に私の想いも加えてかなり変形し、飾る場所を考慮し、2分割のライトボックス仕様(各20ヶのLED光源使用)とした。

    

 


 

 

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