2009/09/04  (金) 

ひょんなことから・・・

ガラス選び、特に大きな作品になるとガラス選びは本当に大変です。
やはりいくつも作品を作って、経験で学んでいく部分が大きいので、最初はどこから手をつけたらいいかわからない、という方も多いですね。

 

「秘密の花園みたいなランプ 2009.8.3のブログ 」 など、いつもブログネタになってしまうほど、みんな困っているみたいです。 

このガラスとこのガラスを選らんで作ると 「どうなるのか?」 を頭の中で組み立てる時に、いろいろな要素を入れてまとめなくてはなりません。

(私もガラス選びの時は、頭の中がいっぱいになってしまいます。ですから生徒さんがいない日にやっています。ガラス選びで作品が決まってしまいますので、ここは真剣勝負です。)

 

特に、絵付けとなると、グリザイユでシェイディングをした状態、鉛線で組んだ状態… をすべて頭に入れて考えなくてはなりません。それに加え、ここはサンドブラストで黄色の上に緑が乗っている被せ(きせ)ガラスで黄色と緑を使い分け、ここはエマイユで彩色して・・・ ここは思ったより薄い色のガラスしかないから、シェイディングで調整したとして・・・ となるのですから、それは大変です。

 
先日一緒にガラス選びをした方は、自分で素敵な原画を描いてきました。ここは 「ああいう感じ」 、あそこは 「ああいう感じ」 と頭の中でイメージはできているのでしょうが、ガラス選びに苦戦しています。

一つには、油絵のように思ったような色に絵の具を調合すればいい、というわけではなく、イメージあったガラスを選ばなくてはならない、ということで困ってしまうのですね。

ガラス倉庫ツアーなどに行って、いつかこのガラスを使おう! と頭の中に入れておくと、ひらめいてくるのですがね。 多くの種類のガラスを見ていない、作品もたくさん作ったわけではない・・・ ということでは、頭の中で組み立てられないでしょう。

 

このガラスは良くても、隣のガラスに思ったようなのがない、ではここはこれにするしかないかな? とちょっと妥協も入りつつ、何時間も考えていました。
ところが、「では、このガラスはやめようね。」と言って、ガラスを二枚重ねて小脇に抱えたところ、「あっ! それです!」 と叫んだのです。二枚重ねて光を通したのが自分のイメージとピッタリだったというわけです。

 

ガラスにガラスを重ねて使うことは、よくやることです。やれやれ、イメージに合ってよかったです。

 

ガラスを先に選んでからデザインを描く人、デザインを描いてからガラスを選ぶ人、同時進行する人、といろいろです。やはり頭の中にいろいろなガラスのイメージを入れておくと、デザインも描きやすいし、出来上がりのイメージの誤差も少ないと思います。



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